セルゲイ・シロトキンは、F1バーレーンGPでのウイリアムズのパフォーマンスについては見たままであるとし、彼とランス・ストロールは貧弱なパフォーマンスのせいで「無能と思われている」と考えている。
今シーズンのウイリアムズには中位グループで持ちこたえるという野望があったが、メルボルンでの2018年シーズン開幕戦は振るわない結果となった。
不運にもチームの状況はバーレーンでさらに悪化。ストロールとシロトキンはともにリザルトの下位に沈み、それぞれ15位と16位でフィニッシュしている。
残念な結果にも関わらず、シロトキンはチームの現在の苦境からいくつかポジティブな面を引き出したと明言する。すべてが終わったバーレーンGPの日曜夜に、シロトキンは以下のように述べた。
「厳しい週末を終えて、辛い気分だ。外から見たら僕たちは無能に見えるだろうね。僕には、はっきりと分かるよ」
「この状況でポジティブなことを探そうとするなんて、少し変に聞こえるかもしれないけれど、それでも僕にはポジティブな面がいくつか見えるんだ」
「ひとつは僕自身のことで、もうひとつはドライバーとしてやった仕事についてだ。ドライバーとして学んだことであり、チームとして学んだこと。いくつかの良い点が見える」
「もちろんこのレースでの結果は悪かったし、おそらくは予選以上に酷かった。そのことはもう考えない方がいい」
「でも良かった点は、たとえ前より悪かったとしても、少なくともより多くのことを見て、理解し始めているということだ。さらに酷くなったとしても、なぜそうなってしまったのかを理解し始めているんだ」
ウイリアムズのテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウは、FW41のパフォーマンスレベルの落ち込みの背景にある理由について理解に苦しんでいるが、原因を突き止めようという強い意志を持っている。
「チームにとって非常に厳しい週末であり、良いかたちで締めくくることはできなかった。今日は自分たち以外の他のマシンと競えるペースを掴めなかったのだ」とロウ。
「すみやかに解決に取り掛かり、我々のペースに何が影響していたのか、ほんの2週間前のメルボルンでの状況とも比較して詳しく調査していく」
「明らかなことは何もない。分かりきっていることはすべてやった。もし答えが分かっていれば、今この状況にはない。単に速さが出せていないだけではないのだ」
「今こそチームが一丸となって協力すべきときだ。落ち着いて問題を解決し、適切な量の作業を適切な分野で行なう。そして中国GPで我々に何ができるかを見るのだ」