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長澤まさみのぶっ飛んだ演技に反響! 『コンフィデンスマンJP』でコメンディエンヌぶりを発揮

2018年04月10日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ついに始まった今期の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)。『リーガルハイ』シリーズ(フジテレビ系)や、映画『ミックス。』などのヒット作を次々と手がける古沢良太が脚本を担当し、“コンゲーム”を描く、オリジナルのコメディー作品だ。


 4月9日に放送された第1話のタイトルは「ゴッドファーザー編」。ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)たち信用詐欺師の3人が、公益財団「あかぼし」の会長・赤星栄介(江口洋介)を騙すために闘いを挑んだ。


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 本作では、ダー子、ボクちゃん、リチャードたちのターゲットとして、毎話ゲスト俳優が登場。その記念すべき1回目が、“日本のゴッドファーザー”こと赤星を演じた江口であったというわけだ。江口と言えば、前クールのドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)で警視庁の敏腕SPを演じたばかり。自身の中にある「正義」に従って、木村拓哉が演じる主人公たち民間のボディーガードと何かと対立し盛り上げた。『BG』では常にその渋面が印象的であったが、今作の赤星はきな臭い笑顔と物言いが強烈なキャラクターだ。表向きはたしかに“善人的”な人間であるが、その実、裏の顔はかなり荒っぽいヤクザである。


 そんな彼を陥れるために、ダー子は必死で勉強し、たった3カ月という短期間でCAになる。国内にあっては危険な、莫大な現金を国外に持ち出そうという赤星の考えにつけ込むのだ。ボクちゃんが「そんなに努力できるなら、まともに働けばいいのに」と口にしていたが、たしかにその通り。「そんなのアリか」と思わずツッコんでしまった。


 そんなダー子を演じる長澤であるが、彼女の七変化とハイテンションな演技は今作の大きな見どころのひとつであるだろう。長澤の月9主演は『プロポーズ大作戦』以来で、およそ11年ぶり。あの頃と変わらぬフレッシュな笑顔を振りまきながらも、作品を引っ張る力の大きさは、ここ最近の活躍で誰もが知るところだ。


 昨年公開された映画『銀魂』の志村妙役で見せたコメディエンヌとしての姿も記憶に新しい長澤だが、その後は『散歩する侵略者』、『嘘を愛する女』といった作品でのシリアスな大役が続いていただけに、今作での和服姿で日本刀を握りしめたり、国税局査察部の職員に変装したりするコミカルな姿は、見ているだけで楽しい。彼女の七変化とハイテンションが、毎回ゲストの登場と同じように楽しみになりそうだ。


 そして、軽やかに笑いを誘う小日向の演じるリチャードに、ボクちゃん役でコメディーセンスを開花させていきそうな予感のする東出。彼らの活躍も注目していきたいところ。1週間の始まりである月曜の夜にふさわしい、元気をくれるドラマになりそうだ。


(折田侑駿)