天候とコースコンディションによってスタート前に混乱を極めたMotoGP第2戦アルゼンチンGPのMotoGPクラス決勝レース。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は最後尾スタートから13位フィニッシュ、3ポイントを獲得する。2戦目にして手にした、最高峰クラス自身初ポイントだった。
MotoGPクラス2戦めのアルゼンチンGPは、中上にとってやさしいものではなかった。土曜日に行われた予選ではドライともウエットともいえない微妙なコースコンディションに翻弄され、24番手。最後尾グリッドからのスタートを強いられることになったのだ。
翌日曜日もところどころにウエットパッチが残るコースコンディション。さらにスタート進行では、ポールポジションのジャック・ミラー(アルマ・プラマック・レーシング)を除く全ライダーがピットへと戻ったことでスタートディレイとなり、やや進行に混乱が生じた。
中上もピットに戻ったライダーのひとりだ。定刻よりも約15分遅れでスタートした決勝レースで、中上は19番手でオープニングラップを終える。さらに中盤以降も堅実な走りを見せて徐々に順位を上げ、最終的に13位でチェッカーを受けた。
中盤以降のペースについては中上自身も「カタールGPのときのように、レース中盤から終盤までのペースはとてもよかったと思います。それに、たくさんのことを学びました」と認めている。
「僕にとってMotoGPクラスで初めてのポイント獲得ですし、難しいレースを13位でゴールできてうれしいです。スタートディレイや雨で、集中するのが難しかったですし、レースがとても長く感じました」
そう難しいレースでポイントを獲得した喜びを語りつつも、「カル(・クラッチロー)の優勝を見ることができたのもよかったですね」とチームメイトへの賛辞も忘れない。
「次のテキサスのレースも楽しみです。さらにもう一歩、前進していきます」
1戦ごとに経験を積んでいる中上が、MotoGPクラス3戦目となるアメリカズGPでさらに上位での戦いを見せるだろうか。