WRC世界ラリー選手権第4戦ラリー・ド・コルスは4月8日、競技最終日のSS11~12が行われ、デイ1から独走態勢を築いたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が後続を振り切り2018年シーズン3勝目を挙げた。トヨタ勢はオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2位に入り、開幕戦モンテカルロ以来の表彰台を獲得した。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/総合優勝
「僕たちにとって本当に良い週末だったし、パフォーマンスにはとても満足している。金曜日には素晴らしいペースを出せた。その後はギャップをなんとか維持しなければならなかったけどね」
「このレベルのスピードを出せて本当に満足だ。とりわけ昨年は、ここでの状況はもっと難しいものだったからね。今ではすべてが正しい方向に向かっているようだ! いくつか改善できたことがあるし、車中での気分はますます良くなっている」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合5番手
「決して簡単な週末ではなかったけど、フィル(・ミルズ/コドライバー)は素晴らしい仕事をしてくれた。直前に抜擢されたのに、事故を起こすことなくやり遂げたんだ」
「しっかりポイントを獲得することもできた。ここへはそのために来たんだからね。チャンピオンシップについては、まだやるべきことがたくさんある。でも、少なくともアルゼンチンへは前向きな気分で向かうことができるし、さらに良い結果を出すためにプッシュしていくよ!」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合7番手
「望む結果ではなかったし、全体的に非常に難しい週末だった。午前中の2ステージのためにセットアップをさらに変更したけれど、残念ながら必要な突破口を開くことはできなかった」
「チャレンジングなラリーだったが、このマシンでターマックでの経験をもっと増やさなければいけないことは分かっている。自分たち自身やクルマのどこからもっとパフォーマンスを引き出すことができるのかを理解するために、さらに走行距離を重ねることが必要だ」
「次のターマックイベントであるラリー・ドイチェランドまではまだ日がある。だから必要な改善ができるように、多くの努力を注ぎ込まなければならない。それが今週末から得た宿題だ」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合3番手
「表彰台でフィニッシュを飾るのは良い気分だが、週末のラリーには少し不満が残っている。懸命に走行したのに、先頭集団のタイムに追いつくことができなかった」
「表彰台と、マニュラクチャラーズ選手権のための重要なポイントを獲得したのだから、自分たちが達成した結果には満足しなければならない。全般的に最終結果には満足しているけど、パフォーマンスだけについて言えば、今週末はペースを出せていなかった」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合4番手
「コルシカでの期待外れな週末のことを考えれば、僕たちの最終結果は悪いものじゃないと思う。ここのコースに取り組むのに必要なスピードとパフォーマンスを出してこれなかった」
「今日も似たような展開だった。できる限りハードにプッシュしたけど、タイムが伴わなかったということだ。それでも4位につけることで、チャンピオンシップに向けた重要なポイントを獲得できた」
「それが僕たちが達成したポジティブなことだね。シーズン後半に向けて、ターマックでのスピードをもっと出せるよう、チーム一丸となって取り組む必要がある」
■シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/総合9番手
「トップ3に確実に手が届いていたのに、昨日競争から外れてしまったことは悔しいが、今日はそれを挽回しなければならなかった」
「そして僕たちにはその力があることを証明できたと思うよ。僕たちはすでに先を見据えている。次の数戦では表彰台に戻り、スピードを出して好結果が得られるように取り組むつもりだ」
●セバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)/総合14番手
「金曜日にコースオフしてしまったのは本当に残念でならない。それがなければ、間違いなく先頭集団にいられただろうに……。今週末は今シーズン2回目のスポット参戦だったけど、ともかくまたペースを出せたことには満足している」
「今週末を通してC3 WRCで経験した楽しさに焦点を置くことを選ぶよ。このマシンはターマックでは本当に素晴らしい! 壮大なコルシカのコースを楽しんでドライブできた」
「それにホームイベントでフランスのファンから多くの応援とサポートを感じることができて、とても嬉しかったよ」
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合2番手
「全体的にとても良い週末だったといえる。僕にとってコルシカはいつもあまり楽しむことができないラリーで、これまで非常に苦労してきたんだ」
「今年に関しては、一貫したペースで走れるように一生懸命努力を重ねてきた。限界まで攻めることはせず、常に良いリズムで走ることを心がけた」
「しかし、最後から2番目のロングステージでは本当にクリーンな走りに徹しながら、限界近くまで攻め続けのだけど、それが良い結果につながってよかったと思っている」
「最後のパワーステージでは確実に2位を得ることが何よりも重要だったから、無理にリスクを冒すことなく走ったよ。トヨタのクルマで臨んだ最初のフルターマック・ラリーの結果に今は満足している」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合6番手
「ドライバー、チームともに今回のラリーから多くを学べたと思う。昨日は良いセットアップを見つけることができ、本当に完璧な1日だった。そして今日の最終日も速さは十分にあったよね」
「しかし、残念ながら小さなミスを冒してしまった。責任はすべて僕自身にある。恐らくリヤタイヤがまだ少し冷えていたのだと思うのだけど、リヤのグリップを失い外側の縁石にタイヤが当たったんだ。その結果、ホイールのリムが一部破損しタイヤが外れかけたので、クルマを止めてタイヤ交換をしなければならなくなってしまった」
「しかし、その後のパワーステージでは自分の予想以上に高いグリップが感じられたので、思いきり走り、ベストタイムを出せたんだ!」