2018年F1バーレーンGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝した。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位
シーズンを最高の形でスタートしたよね。こうなるとは思ってもみなかった。オーストラリアのレースはこことは違った。開幕戦と比べると、ここでは僕らには速さがあり、実力で勝利をつかんだ。だから前回よりもずっとずっとうれしいんだ。すごくきついレースだったけどね。アドレナリンが収まるまで時間がかかった。
でも来週僕らがどの位置に来るのか、まだ分からないよ。状況が目まぐるしく変わるから、予測するのは難しい。中国はまたコースの特性が違って、こことは違う課題が突き付けられる。マシンを向上させるために努力していく必要がある。もっとバランスを改善しなければ。でも、ここと同じような感触を持てれば、好調だといっていいと思うよ。
(スティントの)終盤、ペースが落ちたために、(バルテリ・)ボッタスが追いついてきた。彼の方針を見届けることができないまま、ポジションを守るために先にピットに入った。2回ストップで走るつもりだったから、ソフトタイヤを選んだ。でも、戦略を変えなければならなくなった。タイヤは終わりかけていたけれど、一時的に問題なくなり、また10周か12周後ぐらいに状態が悪くなって、最後の5周は本当に大変だった。
オーストラリアで勝った時よりうれしい。自分たちの速さで勝利をつかんだからだ。だからものすごくハッピーだよ。ただ、メカニックがけがをしたことは悲しい。いい治療を受けていると思うから、早くよくなるよう願っている。
(優勝記者会見で語り)こんな状況だったからこそ、なおさら勝てたことがうれしい。残り10周ぐらいの時に、無線で「すべてコントロールできている。問題ない」と言った。放送されたかどうか知らないけど、あれは嘘だ。本当は、何ひとつコントロールできてなかったんだ!
チームからバルテリのペースを聞いて、僕にはそのペースでは走れないと思った。走りながら計算したよ。あと10周、そのペースで走られたら、追いつかれてしまう、と分かった。
でもできる限り、クリーンに走ろうと心がけた。ストレートで彼がかなり近づいてきたけど、幸い周回数が足りずに抜けなかった。本当によかった。
(自分の後にピットストップしたメルセデス勢が)ミディアムタイヤを履いたと知った時、チェックメイトだと思った。僕らはもう1回入らなければならなかったからだ。そういうプランだった。
でも戦略を変えた。タイヤをできるだけ労わって走り、持たせようと考えた。それがうまくいったんだ。