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古き良き日本型経営×働き方改革で世界進出 労働時間もやりがいも高評価な日本食研

2018年04月09日 07:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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働き方改革が声高に叫ばれるこのご時世、ブラック企業にまつわるニュースは、しばしば大きなニュースとして取り上げられ、世間の耳目を集めてきた。

キャリコネにもブラック企業に関する口コミ投稿は多いが、その一方でホワイト企業として広く認知されている企業に関する口コミも、多数寄せられている。

今回取り上げるホワイト企業は、焼き肉のたれや空揚げ粉など調味料・加工食品メーカー大手、日本食研ホールディングスだ。

『晩餐館焼肉のたれ』のCMでもおなじみの同社は、1971年の創業以来、右肩上がりに成長。売り上げの9割が業務用商品で、2016年度には売上高1000億円を突破した。

1986年に初の海外拠点を台湾で開設したことを皮切りに海外展開にも注力。グループ15社の事業所の数は304か所(国内272か所、海外32か所※工場含む2017年4月1日現在)、従業員数は4295名(※2017年10月1日現在)を数え、今年1月にはお膝元・愛知県今治市に同グループ最大規模となる新工場を起工。2020年4月からの稼働を目指している。

「困っていれば誰かが相談にのってくれ、助けてくれる社風がある」

「奥さんも日本食研で働いていたという先輩や上司も沢山おります。まさに家族的な企業」(研究開発 20代後半 男性 350万円)というように、今や事業領域を海外へ拡大させている日本食研ホールディングスだが、特に有名なのが社内結婚を全社的に奨励する社風だ。

社内には「社内結婚神社」なる社や「縁結箱」を設置、社内結婚した夫婦に毎月の手当てを給付する、などの取り組みで500組以上の社内結婚カップルがすでに誕生しているそうだ。

また、「会社は誰のものか」といった議論もある中、同社は社員の経営意識に繋がるなどの考えから、現役社員が株主となり非上場を貫いている。

同社が長年に渡り黒字成長を続けてきた背景には、こうした"社員が会社に愛着や居心地の良さを感じることが安定的成長に寄与する"という、創業者・大沢一彦氏の経営理念があるようだ。

「困っていれば誰かが相談にのってくれ、助けてくれる社風がある。また営業が工場や物流にやむを得ず無理を言っても、対応してくれ、各部署のサポートはとても手厚いと感じる。飲み会など付き合いは比較的多め」(法人営業 20代後半 女性 380万円)

「社員皆で力を合わせ前進していく。生産計画に基づいた出荷必要数をクリアする為に、過酷な部分は有るのですがそこは仕事だと割り切り仲間同士で助け合い頑張っております。製造ライン工場の場合、基本的に気のイイ人が多いので人間関係等は申し分無い職場です」(研究開発 20代後半 男性 350万円)

一方、残業に関する口コミも非常に多い。かつては終電間際まで働くのも普通の環境だったそうだが、近年は18時過ぎには退社するのが当たり前。その分、出勤時間も早いという声もあるが、「有給に関しても、非常に取得しやすく、三連休を取っている社員もたくさんいます」(企画営業 30代前半 男性 450万円)と、ワーク・ライフ・バランスは悪くないという評価がほとんどだ。

「残業は月に20時間以内と定められ、通常は18:30には会社が閉まるので退社。また水曜日と金曜日にはノー残業デーと称し、18:00には会社が閉まる事になっております。基本的に土日祝日は完全休みです。繁忙期の8月12月のみ土曜出勤があります」(法人営業 20代後半 男性 420万円)

「残業を減らす取り組みをしていて、昔とは劇的に変わった。ほぼ残業は無く、18時過ぎに帰る人も多い。一部担当する得意先次第でイレギュラー的に休日対応が発生することがあるが、あくまでもイレギュラー」(法人営業 30代前半)

「早帰りを推進していることもあり18時には会社を出ています。休日出勤もスーパーの担当以外はなしです。朝は得意先に持ってく試作品を作ったりするのでかなり早い。営業所によっては7時には試作を開始している」(法人営業 20代前半 男性 300万円)

「顧客と近い位置で一緒に商品作りをしていける点に面白みを感じる」

給与水準はズバ抜けて高いということはないようだが、「賞与のほか、特別賞与もある。社員のことをいろいろ考えてくれる会社である。営業員は他の部署よりいろいろインセンティブがあり、給与意外で賞金等がもらえることもしばしばある。仕事のレベルからすれば、十分だと思う」(法人営業 30代前半 男性 400万円)など、それなりに納得感はあることが伺える。

加えて、「小回りが効くし、何から何まで自分で考えて行動出来るためうまくいった時のやりがいは大きい」(ルートセールス 20代前半 男性 350万円)、「若いころから挑戦させてくれます。上昇志向があって、行動力のある人は結果を出せる場はある」(研究開発 30代前半 男性 530万円)といった口コミも印象的。一般的な食品メーカーと違い、営業スタッフが問屋を通さず直販という顧客に近い形で提案型の営業・商品開発などに携われるという。

「スーパーマーケットや外食店、肉メーカーなど、様々な食品に絡んでくる仕事なので、食品業界における色々な知識が付く。社歴が若い時から、ある程度、自由度が高く、責任のある仕事を任せられるためやりがいはある」(研究開発 30代前半 男性 500万円)

「自分が自社の商品を使って取引先にメニューまで提案することで、深いところまで立ち入ることが出来ます。自分の考えたレシピが実際に販売されていたりするとやりがいを感じます」(ルートセールス 20代前半 女性 300万円)

「早くから責任ある仕事を任せてもらえるため成長できます。また、問屋を挟まない直販体制をとっているため、顧客と近い位置で一緒に商品作りをしていける点に面白みを感じました」(法人営業 20代前半 女性 270万円)

日本食研ホールディングスはアットホームな職場とやりがいのある仕事、そして家庭という、"普通の幸せ"を手に入れられるホワイト企業と言えそうだ。(キャリコネ 日本食研ホールディングス)