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ARTA BMW M6 GT3 スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

2018年04月08日 23:51  AUTOSPORT web

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ARTA BMW M6 GT3
ARTA Project

第1戦 岡山国際サーキット
ARTA BMW M6 GT3 GT300決勝レポート

前輪のみの交換で最後まで戦い切り6位を確保

午前は気温が低かったり、雨が降るなど天候が安定しなかったが、午後には日差しもあり、ウォームアップ走行までには完全な晴天となった。決勝前のウォームアップランではドライのセット確認を行い、手応えを掴みながらスタートを待った。

スタートは高木真一。1周目はポジションをひとつ上げ、2周目はさらに1つポジションを上げて戻ってきた。ドライセットの感触は良さそうだ。10周を過ぎた辺りから500クラスの車のラップダウンになり始め、混戦の中、順位を落としてしまう場面もあったが、高木はすぐにリカバリーして順位を5番手まで上げる。その後、他車のルーティンのピットインもあり、45周目のドライバー交代のときにはトップに立っていた。

高木のレース中のコメントにより2輪交換で後半を戦えるという事から、チームは前輪のみ交換してショーンを送り出す戦略を取る事にした。ショーンは7番手でコースに復帰し周回を重ねた。54周目には6番手まで順位をあげ、更にペースを上げて前車を追った。ペースは良く前車に追いついたものの、徐々にコントロールが難しくなってきた車で前車を抜くのは難しく、6位でポイントゲット。幸先よいスタートを切る事が出来た。

土屋圭市アドバイザーのコメント
「今日は4-6位くらいが我々が狙えるポジションだと思っていたので、予想通りの結果を得られて良かったと思う。もちろんもう少し上のポジションなら良かったけど、今日のタイヤの状態を考えると上出来だね。でも次は得意の富士なのでもっと良い結果にしたいね」

安藤博之エンジニアのコメント
「昨日試したドライのセットアップを基準にレースへ向けてアジャストしたところ、ペースも良く走る事が出来ました。タイヤライフ的には厳しいところもありましたが、他のチームの順位やペースを見ながら、2輪交換にする事を決めました。ピット作業にミスは無かったものの、少々時間がかかってしまい順位を落としましたが、他のチームも作業に時間がかかっていたので、ダメージは少なかったです。後半はコントロールするのが難しかったと思いますが、ショーンはパフォーマンスを落とすことなく走りきってくれました。今後に向けて良いデータが取れたのと、戦略の幅を広げる事が出来ると思います」

高木真一選手のコメント
「8番手からのスタートでしたが、あの位置は強敵が沢山いたので、今年は落ち着いてクラッシュしないように走る事を心がけました。しかし、この混戦だったので、リスクを負わなければならないと思いましたが、何とか安全に抜いてレースを展開していく事が出来ました。結果を出すにはタイヤ無交換作戦も視野に入れていましたが、これだけ混戦だったので、タイヤをちょっと酷使してしまった部分もあり2輪交換にしました。ショーンも終盤キツかったと思うけど、最後まで上手くタイヤを持たせてくれました。目標は4-6位くらいだったので、何とか目標の結果を出せて良かったです」

ショーン・ウォーキンショー選手のコメント
「タイヤライフを見ると勝つのは難しかったけど、レースラップは非常に良かったし、今回ボク達のパフォーマンスを出し切れたのではないかと思っています。次の富士に向けて良いレースが出来たと思います」