トップへ

塚越広大「僕にもチームにもプラスになる優勝。“ツノ”が生えていることは知らなかった」/GT500優勝会見

2018年04月08日 20:12  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

レース終盤、KEIHIN NSX-GTのフロントには他車のデブリが突き刺さった
4月8日に岡山国際サーキットで決勝が行われたスーパーGT第1戦。GT500クラスを制したKEIHIN NSX-GTの塚越広大と小暮卓史が決勝レースをふり返った。

KEIHIN NSX-GT
塚越広大
「僕自身、(今年で)10年目のスーパーGT参戦ですし、ずっとKEIHIN REAL RACINGから参戦していて、2010年以来、勝っておらず足りないことがあるなと思っているなかで、しっかり優勝できたことは、応援してくれているみなさんへの恩返しができたという思いが強いです」

「レースについては、スタートの小暮さんが1周目でトップを守ってくれたことが大きいと思います。(タイヤの)ウォームアップが厳しいなかで1周目をトップで帰ってくるのは大変だったと思います。小暮さんがいい走りをしてくれたので、僕も頑張らないといけないと思いましたね」

「(ピットアウトしたら)100号車(RAYBRIG NSX-GT)が前にいた時は、なんで100号車が前にいるのか理解ができませんでした。後々、タイヤ無交換だとは聞きましたが、そういった情報は知らず、とにかく100号車を抜かないといけませんでした。タイヤのウォームアップが終わって、勢いがあるうちにオーバーテイクできたところはポイントですね。あそこで抜けてなければ、正直終盤のペースは100号車のほうが早かったので厳しかったと思います」

「合同テストから流れが良くて、予選でポールポジションも獲って、そういったなかで結果を残したことは僕にとっても、チームにとっても本当にプラスになります。今後、すごい力になると思っていますよ」

(マシンのフロントに他車のパーツが刺さった状況について)
「正直、“ツノ”が生えていることは知りませんでした。チームも(金石)勝智さんが配慮して伝えてくれなかったんだと思います。ドライビングに集中しなくちゃいけない状況だったので、そこはドライバーとしての経験がある勝智さんならではの配慮だと思いますよ」

「いつ刺さったのかもわからないんですよ。後半、思うように(ハンドリング)できないところもありましたけど、影響がどこまであるのかは分かりませんね。ゴールした後にマシンを見て、まさかあんなことになってるとは思いませんでしたし、クルマが耐えてくれたことは僕たちの気持ちを運んでくれたのかなと感じましたね」

小暮卓史
「まず、チームやKEIHINさんをはじめ、スポンサーやホンダさんなど、多くの方々の協力のもと優勝できたことをうれしく思っています。僕がスタートを担当させてもらいましたがなんとかしのぎました。1号車との攻防で抜かれちゃいましたけど、そのあと塚越選手が100号車をパスしてくれて。途中、モノが刺さったり、いろいろなことがありましたけど、心からうれしいです」

「去年から研究所をはじめ、いろいろな人が力添えしてくれてクルマのポテンシャルアップに励んでいて、去年の後半から上り調子になってきました。ライバルも速いので圧倒的な部分はないと思いますけど、いいところにいると思います」

「REAL RACINGもうまくマシンを使いこなしているのかなと思います。これからも取り組んでいきますが、チームの(セットアップなどの)調整がうまくいったのかなと思いますね」

(マシンのフロントに他車のパーツが刺さった状況について)
「すごくびっくりしたというか、何が起きたのかなと思いました。クルマの形が変わったんですから(笑)。例えばGT300を交わす時に、あれ(刺さっているパーツ)が引っかかって横倒しになったら水温がどうなるのかとか、気が気でなくて、トレーラーとプラットホームを行ったり来たりでした」