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F1第2戦バーレーンGP予選トップ10ドライバーコメント

2018年04月08日 17:21  AUTOSPORT web

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2018年F1第2戦バーレーンGP 予選トップ3:セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、バルテリ・ボッタス
2018年F1第2戦バーレーンGP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=ポールポジション

 基本的なところは良かったと思うし、マシンはうまく機能している。努力を重ねてマシンの改善を果たすことができた。

 いつもどおり最初は少し苦労したが、今はすべてが良くなってきている。マシンの良い状態を維持することができてうれしい。最初の時点からいい感触を持っていたが、それがセッションのなかでさらに良くなっていった。予選終盤の数周にも、もちろん結果にも、とても満足している。   
 
 今日はマシンが良い反応を見せてくれたので、すごくうれしい。セッティングに取り組んで、いろいろなことを試してみた。オーストラリアのコースはバンピーで厄介なコースだったから、たくさんのことを変えたり、結論を導き出すのには向いていなかった。それでもレースで多くの距離を走ったことで、マシンのことをより深く理解できるようになったと思う。
 
 強いマシンを作り上げ、そのマシンでライバルたちを破ってフロントロウに並ぶことができたのだからうれしい。皆の努力にふさわしい、素晴らしい結果だ。だけど肝心なのは明日だよ。

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=2番手

 最後のランは完璧からは程遠いものだった。渋滞があってタイムを更新できなかったんだ。ベストを尽くせるだけのチャンスを、自分たちで作り出すことができなかった。マシンには優れたスピードがあったけれど、そのアドバンテージをフルに生かしきれなかった。引き出せるものがまだたくさんあったと思う。

 それでもレースをいいポジションからスタートできるのは確かだ。今日の結果には少しガッカリしているが、こんなこともあるさ……。

 明日はまた別の一日になる。僕らは良いマシンを手にしているはずなので、今日よりも良い結果を期待しよう。鍵となるのはタイヤマネジメントであり、それは誰にとっても難しいものになる。その点でもベストを尽くし、持てる速さをすべて発揮するつもりだ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=3番手
 フロントロウにつけることができず、落胆している。週末を通して進歩してきたけれど、今日はフェラーリの方が速かった。

 僕らはこういうタイプのサーキットやコンディションにおいて向上するために努力しなければならない。

 レースに向けて正しいセッティングができていると思うが、レースペースを予測するのは難しいね。フェラーリ、レッドブル、僕らの3チームはほぼ同じようなペースだと思うから、面白いレースになるはずだよ。

 僕は去年、このコースでタイヤマネジメントについて多くを学んだので、その経験を今年活用できるだろう。
 
 明日はいい結果を目指していくつもりだ。ルイス(・ハミルトン)も後ろから順位を上げて、ポイントを獲得できるといいね。そうすればフェラーリにプレッシャーを与え続けることができる。 


■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=4番手

 今日は最高の一日だったとはいえないし、明日は僕らにとって、ここ最近のなかでは最も厳しいレースになるだろう。

 フェラーリの前に出ようと努力しているけれど、難しかったね。彼らはこの週末、ずっといいペースで走っているんだ。

 僕自身、最高のラップを走ることができなかったし、フェラーリは暑いコンディションのなかでは優位に立つことが多い。

 明日の目標はダメージを少なく留めること。僕はソフトタイヤでスタートするので、周りのドライバーたちより長いスティントをとれるはずだ。戦略が分かれるから、明日は面白いレースになるだろうね。

 このマシンのパワーと強みをすべて引き出すことを目指す。明日はどんな結果をつかめるか分からないけれど、持てる力をすべて出し切るつもりだ。何かできることがあるようにと願っている。

 前回、僕らにはパーティーモードがあると皆が言ったけど、それが間違いだってことが分かったはずだ。今週末、フェラーリの方が速くて、タイヤもうまく使えている。

 彼らのエンジンモードは僕らのと同じくらい優れている。今週末、ストレートを見てみれば、彼らの方が速いとはいわないまでも、かなり速さがあるのが分かる。

■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=5番手

(トップ4まで)本当にあと少しだった。かなり近づけたけれど、それでもトップ集団の最後尾だから、がっかりしている部分もある。でも、今日はこれ以上のことができたとは思わない。
 
 ルイス(・ハミルトン)は僕よりコンマ2秒ほど速かった。僕はあとコンマ1秒は縮めることができたかもしれないが、メルセデスもまだペースを残していたと思う。これほど近づけたのにと思うと悔しいけれど、トップ5のマシンが0.4秒ほどのなかに収まっているのだから励みにもなる。
 
 僕はいつだってレースを楽しみにしているんだ。フリー走行と予選もいいけれど、週末のなかで一番好きなのは日曜日。昨日、僕らのレースペースは悪くなさそうだった。FP2より今日の方が良かったし、明日はさらにマシンが良くなるはずなので、心強いよ。ライバルたちと戦うことができるといいね。

 ルイスの(降格)ペナルティによって、僕らは4番グリッドからスタートすることになるので、エキサイティングなレースになると思うよ。今から24時間後、いいレースを終えて、かっこよくインタビューに応えたいと思っているよ。

 それから今日はピエール(・ガスリー)、トロロッソ、ホンダについても嬉しく思っている。比較するわけではないんだけど、僕もトロロッソでの初年度に、ここで予選6位になった。彼も同じことをしたんだ。彼がインタビューを受けている姿が見えるけど、すごく興奮しているね。チームにとっても良いことだし、僕も嬉しく思っているよ。

(現実的にフェラーリに戦いを挑めると思うかと聞かれ)可能性はなくはないよ。実際、射程圏内だと思うから、戦うのを楽しみにしている。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=6番手

 僕のF1キャリアにおいてベストの予選だったよ! 最高の一日だった。週末の初めからチームは懸命に作業に取り組んでいたから、その努力が実を結ぶ結果になってうれしい。

 マシンの感触がすごくよかったので、大満足だ。FP1の最初のラップから、かなりの速さがあると感じた。ただ、Q3に進むためにはすべてをうまくやる必要があると分かっていた。そしてそれをやってのけたんだ! すごい仕事をしたよね!

 明日は最高のスタートを決めたいと思う。FP2でロングランペースがいいことを確認できたから、楽しみだよ。もちろん、(後ろのグリッドからスタートするルイス・)ハミルトンや(マックス・)フェルスタッペンはすぐに追いついてくるだろうけど、ルノーやハースとは戦えるんじゃないかと思っている。決勝でも今日と同じく速さを発揮できるよう、今夜マシンの準備をしっかり整える必要がある。明日、大量得点を狙えるようにね。

 正直言って、ここまでの結果は予想していなかった。マシンの感触がすごくよかったから、ポテンシャルはあると思っていたけれど、予選6番手だなんて、信じられないよ。すごくうれしい。

 今日なぜこれほど速かったのかは、データを分析してみないと分からない。小さなアップグレードを導入した結果、予想以上の効果を発揮したみたいだ。

 トロロッソはホンダと協力し合って、素晴らしい仕事をしている。僕らがシーズン初めからこれほどの競争力を発揮できるなんて、誰も思っていなかっただろう。イタリアのスタッフと日本のスタッフがとてもうまく連携して作業をしているようだ。

(Crash.netから、昨年のホンダのパートナーであるマクラーレンに大差をつけて勝ったことにも満足しているのではないかと聞かれ)無線ではそう言わなかったけど、もちろんそうだね。

 Q3では新品タイヤで走るチャンスは1回のランだけだった。そのラップを決めなければならないと分かっていたし、うまく決められれば、すごくいいポジションをつかめるかもしれないと分かっていた。

 そうはいっても6番手というのは予想していなかった。だから、そのラップを走り切った時、「よし、うまくやれた。全力を出し切ることができたぞ」と思った。

(トロロッソのパフォーマンス向上をもたらしているのは)主にセットアップじゃないかと思っている。セットアップのフィロソフィーをかなり変えたんだ。メルボルンとは全く違う性格のコースだから、このコースに合わせて、セットアップを大幅に変える必要があった。

■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 予選=7番手

 今日はうまくいったので、とても満足している。ここではタイヤをうまく機能させるのがすごく難しい。全く機能させられないか、オーバーヒートさせてしまうかのどちらかになりがちだ。

 それを予選までに解決して、セッション中も安定して良いリズムに乗ることができ、良い感触を持てた。満足だよ。

 ひとつ上のマシン(6番手のピエール・ガスリー)とのタイム差がほんの0.01秒か0.02秒というのは少し悔しい。あと少しを探り出すことはいつだって可能だからね。でもそれは相手にとっても同じだ。今日の僕らはすべてを出し切ることができたのだと思っている。

 僕らのレースペースはまだはっきりとは分からないけど、まずまずじゃないかと思う。金曜日に試した時も悪くなかったから、ポジティブにとらえている。ただ、タイヤの扱いがかなり難しいということは分かっている。うまく作動温度領域に入れることができれば、大丈夫だろうけどね。

■ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=8番手

 5番手になれれば良かったけれど、Q3では物事がうまくいかなかった。Q2でのラップは最高で、これ以上ないというほど良かったのに、Q3はしっくりこなかったんだ。もし(Q2のアタックを)再現できていたら、5番手になれていただろうね。

(ルイス・ハミルトンの降格ペナルティにより)僕らは7番グリッドからスタートすることになると思う。明日は良い結果を出せる可能性が高いと思っている。僕らとライバルたちはレースペースがほぼ同じだけど、彼らを打ち負かすことを目標にしていく。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=9番手

 今夜の僕らのパフォーマンスにはかなり満足している。この2週間、チームが懸命に努力してくれたおかげで、Q3に戻ってくることができた。昨日はとてもたくさんの作業をこなし、マシンをテストして、学び、理解した。その結果、メルボルンと比較すると、すでに改善が見られている。将来に向けても良い兆候だし、プレッシャーのもとでもチームが強さを発揮できることを証明した。

 今夜のマシンからは強さを感じられたし、明日に向けても好調だと思う。ポイント獲得が目標だ。僕らはストレートスピードが速いし、レースペースも割といい。

■カルロス・サインツJr. 予選=10番手
 週末を通してずっと最適なマシンバランスを追い求めていて、予選の間も完全に快適な状態ではなかった。そのために完璧な1周をまとめ上げることが難しかった。
 
 それでもロングランには比較的満足しているし、これまでのタイヤのデグラデーションの状況を見る限り、レース中にはさまざまなことが起こり得る。これがチャンスを広げてくれるだろうから、準備を整えておくよ。明日は順位を上げて、良い結果をつかめると、自信を持っている。