スーパーGT第1戦岡山、天候に翻弄された予選でGT500クラスのポールポジションを獲得したのはKEIHIN NSX-GTだった。塚越広大と小暮卓史が予選の戦いを振り返り、決勝への意欲を語っている。
KEIHIN NSX-GT
塚越広大
「(予選)Q1からQ2にかけて天候が大きく変わり、(ウエットのQ2では)タイヤ選択が本当に重要でした。チームの判断が素晴らしかったですね。10分間のQ2の最後までプッシュして走ることができ、ポールポジションを獲れました。(自分を)信じてくれたチームに感謝です。テストから調子が良く、それをQ1で小暮さんがつないでくれたことも大きかったと思います」
「Q2のタイヤ選択はチーム全体で直前まで悩んでいました。最後の最後にタイムが出ることを信じてのチョイスでしたから、途中での交換とかは考えていなかったです」
「正直、タイムが出た周も決してウォームアップが充分とはいえませんでしたが、(アタックのチャンスは)そこしかなかったので、その段階での限界で走るというか、焦っちゃいけない、でも攻めなきゃいけない、そういう気持ちでしたね。無線でトップだと伝えられた時は信じられなかったです。本当に嬉しいです」
「マシンをレベルアップさせるために、シーズンオフからホンダ陣営も頑張ってくれています。特にエンジンに関してはパワーを得た感じがすごくあります」
「シャシーにはまだ完璧ではない部分もありますけど、そこはチームと、そして組んで3年目の小暮さんと一緒にお互いのことを考慮しながらセットアップを進めてきています。小暮さんが言うように、本当に積み重ねですね」
「オフからのしっかりした準備が、こうして結果にもつながっています。明日も、チームも僕ら(ドライバー)も全力を尽くして、最高の結果を出してまたここ(優勝会見)に来たいと思います」
小暮卓史
「僕が走ったQ1(3位)はすごく僅差の戦いでした。17号車はテストから調子が良く、そういう期待のなかで開幕戦の予選に挑んだわけですが、そこでQ2では塚越選手がいい走りをしてくれてポールポジション獲得、良かったと思います。見ている方は(コンディションが微妙なので)ハラハラしましたけどね」
「(テストからの好調要因は)積み重ねだと思います。今日はフリー走行でも赤旗があったりして、ドライでの状況があまり把握できていないところが、みんなあると思いますが、ドライでの(17号車の)ポテンシャルは基本的に高いです」
「(路温と気温が)想定より寒いのもみんな同じだと思いますけど、タイヤも(グリップを)発動させられました。温めに(予定より)多くの周回数は必要でしたけどね」
「ポールポジションという最高の位置からスタートできるわけですから、明日もしっかり仕事をして、そのままチームに優勝を届けたいと思います。このチームに来てからまだ優勝していないので、明日、塚越選手と一緒に優勝したい。頑張ります」