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ローブ「良いスタートを切ったのに、悔しい」/WRC第4戦ツール・ド・コルス デイ1後コメント

2018年04月07日 18:51  AUTOSPORT web

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セバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)
2018年シーズン初の本格ターマック(舗装路)ラリーとなるWRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスは4月6日、デイ1のSS1~4が行われ、前戦メキシコを制したセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が後続に大きく差をつけて初日総合首位につけた。今戦も3台体制でラリーに臨むトヨタ勢は総合4番手のオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がチーム最上位となっている。

■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合1番手
「今日は素晴らしい1日だった。首位に立つのはいつだって嬉しいものだけれど、母国で首位になるのはなおさら嬉しいものだ! 今日はとても楽しんでドライブできた。各ステージを大いに楽しんだよ」

「昨年から僕たちは順調に進歩を遂げているけど、このスポーツでは1人で達成できることは何もない。常にチームの努力のおかげなんだ。この1年でマシン開発につぎ込んできた労力が、ついに報われつつあるんだ」

「すでにメキシコで成果が出ていた。グラベルで良い一歩を踏み出すことができたからね。これまでのところターマックでも改善してきているから、将来に向けてとてもポジティブだと思う」

「まだ2日間のラリーが残っていて、多くの新しいステージがあるから、リラックスしている時間はない。明日も今日と同じアプローチをとり、良いリズムを維持するようにしたい。新しいセクションはとてもチャレンジングだろうけど、プッシュし続けていかなければならない」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合6番手
「今日は簡単にいかないことは分かっていたけど、あの状況で望んでいたとおりに進むことができたと思う。公平に見て、フィル(・ミルズ/コドライバー)の仕事は素晴らしかった!」

「僕たちは信頼関係を築いているところだし、週末の間に改善を続けていけるよう願っている。僕のペースノートは、すこし特殊で、完全に理解していないと難しいんだ」

「フィルは僕たちのルートノートクルーの一員だからもちろんよく理解しているけれど、100パーセント順調に走るには、読み方にちょっとしたコツとやり方があるんだ。毎日読んで慣れていないと、とても難しい。そんななかでも彼は素晴らしい仕事をしてくれたよ」

「正直なところ、今日走ったコースは慣れているから少し楽だったけど、明日は新しいコースがたくさん待ち構えている。僕らは前に進み続けなければならないから、ベストを尽くして自分たちにできることをするつもりだ」


●ブライアン・ブフィエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合10番手
「今日は良い1日だったし、ショートステージの2度の走行の両方に満足している。ロングステージでは、まだ解決しなければならないことがあると感じた。今夜すべてのことについて議論し、明日には改善したいと願っている」

■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合9番手
「午前中、各ステージで1回ずつスピンとコースオフをしてしまい、僕たちの1日は危うくなった。首位から約50秒遅れをとることになってしまったんだ。このラリーの理想的なスタートからは程遠いね!」

「それでもマシン自体のパフォーマンスは予想していたよりも良かったし、午後の走行では改善された点がいくつかあった。限界まで走行し、できるかぎりプッシュしていった。ランチタイムサービスを終えてから良い感触をつかんでいる。明日はもっと調子が良くなることを願っているよ」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合2番手
「このラリーの最高のスタートを切れたわけではなかった。でもこれからの週末でいくつかロングステージが控えているから、前向きな気持ちを維持しなければならない」

「午前中の走行では、マシンの良い感触をつかむことができなかった。ブレーキが効かなくなっていたんだ。ランチタイムサービスの間に行なった変更がうまくいって、午後は猛烈にプッシュしたよ」

「(セバスチャン・)オジエは強力なペースを叩き出してきた。今のところ僕たちが彼に追いつけていないことは、受け入れなければならない。でもベストをつくしてアタックを続けていく。僕たちは現在総合2番手につけていて、3番手との差は小さい。この順位を強固に守るのが目標だ」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合7番手
「マシンには特にこれといった問題はないんだけれど、今日のステージタイムにはまったく満足できていない。実際には、1日を通してハンドリングはとても良かったんだ。オープニングのロングステージは非常にトリッキーで、最初は充分な自信を持てなかった。所々コースに砂利が出ていたけど、セカンドステージはましだった」

「午後もプッシュしていこうとしたけれど、やはりタイムが伴わなかった。先頭集団のスピードはとても速いけれど、明日はさらにペースを出すように努め、トップ5に入れるようにしたいね」

■シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合3番手
「今日は僕たちにとって良い1日だった。首位のペースについていくには不十分だったが、それでも自分のリズムに満足していた」

「多くのマシンがステージを終えるに従って、どれくらいコースが汚れるのか見当がつかなかった。いずれにせよ自分のクルマには満足していた」

「僕のインカムがちゃんと動かなくて、時々いらつくことがあったけどね。明日はこれまで走行経験のないまったく新しいステージが数カ所ある。あらゆることが起こり得るけど、表彰台圏内で戦う決心を固めているよ」

●セバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)/デイ1 リタイア
「右コーナーを曲がってコーナー出口に差しかかり、次のタイトな左カーブの前でブレーキをかけなければならなかった。路上の砂利と泥に少し足を取られてしまった」

「結果としてアンダーステアになって左カーブを曲がりきれなかったんだ。コースを外れる際、前にある木を避けようとしたらスライドして溝にはまってしまった。コースに戻ろうとしたが、完全に溝にはまってしまっていた」

「オープニングステージで良いスタートを切れていたから、とても悔しいね。明日からはファンを楽しませる走行をするよ」


■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合8番手
「午前中は間違った方向にセットアップを進めてしまい、自信を失いあまり上手く走ることができなかった。しかし、日中のサービスでセッティングを変更したところ、クルマは良くなっていったんだ」

「ブレーキのフィーリングが向上し、リヤの挙動もつかみやすくなった。最後のステージが始まる前にさらなる変更を施したところ自信が一層増し、自分自身のドライビングを改善することができ、良いタイムを出すことにつながった」

「ドライ路面でのセットアップはかなり良くなったので、明日からは期待が持てるよ。ドライビングに集中し、安定した走りを続け今日最後のSSで示した速さを維持できれば、僕らのすぐ上にいる選手達と良い戦いができるはずだ」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合4番手
「ヤリスWRCで完全な舗装路面のラリーに出場するのは今回が初めてだった、今日は多くのことを学ぶことができた。全体的にクルマはとても良いフィーリングだね」

「午前中の時点でクルマのハンドリングは良く、既に十分ポジティブな感覚を得ていた。けれど、日中のサービスでいくつかセッティングを変更したところ、フィーリングがさらに良い方向に向いたんだ」

「表彰台争いをするためにどのような改善を施すべきなのか、明日に向けてはいくつかアイディアがある。2番手、3番手の選手とのタイム差は少なく手が届く位置にいると思う。だから明日もベストを尽くして戦うつもりだ」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合5番手
「今日は午前も午後も同じようなタイムだった。距離が長いほうのSSはツール・ド・コルスらしいツイスティなステージだったけど、そこでかなりタイムを失ってしまっている」

「しかし、短いほうのSSは速度域が高く、僕たちのクルマに合っていたと思う。最終SSではベストタイムを記録するなど、とてもポジティブな形で1日を終えることができた」

「ツイスティなコースでも強さを発揮できればさらに良いのだけど……明日はクルマの改善を試してみるつもりでいる。まずは5位を守ることが目標だけど、まだまだ先は長いからいろいろな可能性があると思っているよ」