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ヤマハ中須賀「リスクを負って走った」/全日本ロード開幕戦もてぎJSB1000決勝レース1会見

2018年04月07日 17:51  AUTOSPORT web

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開幕戦レース1で表彰台を獲得した中須賀(中央)、高橋巧(左)、清成(右)
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が制した、2018年シーズン全日本ロードレース選手権開幕戦JSB1000決勝レース1。2018年シーズン最初のレースで表彰台に上った3人がレース1を振り返るとともに、日曜日に行われるレース2に向けた展望を語った。

■中須賀 克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/優勝
「素直にうれしいです。2017年は開幕戦から転倒が続いて、ツインリンクもてぎでは2戦とも転倒していたから慎重になりました。コンディションも悪く、清成(龍一)選手がものすごいペースだったので、リスクを負って必死に追いかけました]

「途中、離されかけましたが、清成選手も厳しい状況のなかで攻めていたから僕も必死に攻めて走ったら後ろとの差も開きました。ライバルはタイヤメーカーによって、インターミディエイトのような武器があったりすると思ったので、自分たちは完全にドライになるまで我慢すべきだと思っていました」

「(高橋)巧選手もファクトリーチームになり、思いが強い分、決勝では絶対に来ると思っていました。今日はそれに惑わされずに、自分の走りだけに集中しました。優勝できてよかったです。今日は寒いコンディションで、明日もそうなるかもしれないので、レース2に向けていろいろと調整したいです」

■高橋 巧(Team HRC)/2位
「シーズンオフにケガをして事前テストを走っておらず、ワークスチームでちゃんとしたレース仕様になって走ったのが今回のレースウイークからでした。どう進められるか不安でしたが、まだケガも完全に治っているわけではないので、リスク避けて少しずつ進めていきました」

「決勝は、スリックタイヤで走れるコンディションになったことが救いでした。微妙なコンディションには自信があったからです。リスクを負わない程度で、少しでも多くのポイントを取ろうと思って決勝に臨みました。明日もレースがあるし、転倒だけは避けたかったので、自分のペースで走り、路面が乾いてからペースを上げました」

「目の前に清成選手というターゲットがあったので、やれるだけやろうと思って走ったらファステストラップが出ました。最後は清成選手を抜くことができたから、最低限の仕事はできたと思います。明日は朝のウオームアップ走行で試し、レース2に向けてまだまだ詰めていきたいです」

■清成 龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)
「雨だったから自信がありませんでした。予選では最低でもグリッド3列目までにいきたいと思ってプッシュしたら転倒し、バイクを大きく壊してしまいました。スタートぎりぎりで直り、どうにかスタートすることができました」

「僕のスタイルというわけではありませんが、序盤にペースを上げやすいパッケージなので、いけるだけいこうと思ってスタートしたのですが、スタートがそれほどよくありませんでした。それでも中須賀(克行)選手と(高橋)巧選手に追いつき、抜くことができましたが、予想外だったから頭の中が真っ白になりました」

「今日はラッキーで、たまたま表彰台に乗ることができました。これを常にどんな状況でもできるようにしないといけないなと、レース後半に思いながら走りました」

「今日はトップ争いができてよかったし、オフの間も休みなしでバイクを造ってくれたチームに少しでも恩返しができたかなと安心しています。常にこういう位置にいられるように今後も頑張りたいです」