スーパーGT第1戦岡山 GT300クラスのポールポジションを獲得したマネパ ランボルギーニ GT3 2018年スーパーGT開幕の舞台となる岡山国際サーキットで、4月7日に今季最初の公式予選が行われ、スーパーGT300クラスはマネパ ランボルギーニ GT3のマルコ・マッペリがデビュー戦で鮮烈なポールポジションを獲得した。
午前から肌寒いコンディションとなるなか、公式練習の終盤には大粒の雨が落ちた岡山国際サーキット。その天気は午後になり一転。ときおりの曇り空もありつつ、予報どおり日差しが降り注ぎ、トラックの路面もほぼ完全にドライとなるまでに回復。各車今季初のノックアウト方式となる公式予選に挑むこととなった。
■予選Q1
まずはGT300全車出走による予選Q1が14時45分にスタート。練習走行ではセッション終盤の雨で各陣営とも予選シミュレーションが満足にこなせない状況だったこともあり、15分の間にタイムを出そうと、各車一斉にコースイン。
計測周回で最初に1分28秒台をマークしたのはアールキューズ AMG GT3となり、その後、K-tunes RC F GT3、HOPPY 86 MCと、1分25秒台でのトップタイム更新が続く。
残り5分を切ったところでHOPPY 86 MCが1分25秒212で首位に躍り出ると、シンティアム・アップル・ロータス、GAINER TANAX GT-R、SUBARU BRZ R&D SPORT、31号車TOYOTA PRIUS apr GTと軒並み25秒台中盤での攻防に。
そしてマシンが走行を重ねて路面コンディションが好転していくセッション終盤には、今季初参戦の34号車、Modulo KENWOOD NSX GT3が14番手に滑り込みQ1突破の可能性を見せる大健闘。
しかしその直後に、2017年チャンピオン谷口信輝のグッドスマイル 初音ミク AMGが14番手に滑り込み、NSX GT3は惜しくもバンプアウト。
そのままセッション終了かと思われたが、最後のアタック周回に入っていた同じくAMG GTのライバル、LEON CVSTOS AMGの黒沢治樹が1分26秒173で12番手に飛び込み、王者グッドスマイル 初音ミク AMGの望みを粉砕することとなった。
■予選Q2
GT500クラスの予選Q1を挟んで15時30分からスタートした予選Q2。しかしその直前、無常の雨がコース上を襲う。
かなりの雨量となるなか、今季からQ2セッション時間が10分へと短縮されたこともあり31号車のTOYOTA PRIUS apr GTを除いた13台のマシンがコースイン。
残り5分を切ったところで各車がコース上で周回を重ねつつ、ベストタイムの更新を狙う流れとなるなか、最適な位置取りを確保すべくお互いをけん制。
残り3分を切り、88号車のマッペリが唯一の1分34秒台で首位に立ち、LEON CVSTOS AMG、K-tunes RC F GT3と続くオーダーに。
さらに初参戦のマッペリはウエットでマネパGT3を見事に操ると、残り30秒で1分33秒925とさらに自己ベストタイムを更新。
Q2終了のチェッカーが振られるなか、各車最後のアタックでタイム更新を試みるも、21号車Hitotsuyama Audi R8 LMSは1分34秒082で惜しくも届かず2番手に。
GT500からの転向組である安田裕信のGAINER TANAX GT-Rが3番手、LEON CVSTOS AMG、HOPPY 86 MCと、昨季もタイトルコンテンダーだった有力チームがトップ5に続いた。
GTデビュー戦初ポールのマッペリは「(午前の)ドライではバランスが難しかったけど、僕にとっては恵みの雨になったね」と、難しいコンディションを味方につけて、見事なポールポジションを決めてみせた。
6番手以下トップ10圏内にも、新田守男のK-tunes RC F GT3、平手晃平の31号車TOYOTA PRIUS apr GT、高木真一のARTA BMW M6 GT3、小林崇志のUPGARAGE 86 MC、井口卓人のSUBARU BRZ R&D SPORTが続き、実力派のメンツが顔をそろえた。
スーパーGTの2018年開幕戦、岡山国際サーキットでの決勝は、8日(日)の14時40分にスタート。82周、300kmのドラマが幕を開ける。