2018年シーズン初の本格ターマック(舗装路)ラリーとなるWRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスは4月6日、デイ1のSS1~4が行われ、前戦メキシコを制したセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が後続に大きく差をつけて初日総合首位につけた。今戦も3台体制でラリーに臨むトヨタ勢は総合4番手のオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がチーム最上位となっている。
地中海に浮かぶフランス・コルシカ島を舞台に開催されているツール・ド・コルス。WRC創設以前から続く伝統のラリーの初日は、かつて同地で4連覇を飾ったセバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)がSS2でクラッシュを喫するという波乱の幕開けを迎えた。
合計4本のSSが設定されたデイ1から独走体制に入ったオジエは、今ラリー最初のステージとなるSS1から速さをみせ、後続に10秒近いギャップを築いていく。
オジエは続くSS2でもトップタイムをマークすると、2番手に付けていたローブのデイリタイアによって順位を上げたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)との差を21秒にまで広げる。
午後の再走でも王者の勢いは止まらず。SS4では4番手に甘んじたものの、初日の4SS中3SSでステージ優勝を飾り、午後になって2番手に浮上したティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)を30秒以上の大差で突き放している。
初日2番手につけたヌービルはブレーキトラブルによりSS1で出遅れたが、SS2以降は徐々にスピードを取り戻し総合5番手から同2番手にポジションアップ。SS4では首位を走るオジエを上回るタイムを記録しており、明日以降の巻き返しに期待がかかる。
元9連覇王者のローブがまさかのリタイアとなってしまったシトロエン勢は、シェイクダウンでトップタイムをマークしたミークがポディウム圏内の総合3番手に入った。
トヨタ勢は総合4番手のオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が陣営最上位につけ、すぐ後方の同5番手にSS4でステージ優勝を飾ったエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が入った。ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合8番手となっている。
トミ・マキネン・レーシングからWRC2クラスに参戦している新井大輝(フォード・フィエスタR5)はクラス7番手/総合16番手で初日の走行を終了。一方、第2戦スウェーデンで日本人初のWRC2優勝を飾った勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は、SS1走行中にコースサイドに転落し無念のデイリタイアとなった。
明日のデイ2は午前と午後の各1回ずつ3本のステージ走行する合計6SSで争われる。6つのSSの合計走行距離は136.90kmだ。
2018年4月6日
2018年4月6日