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ヴァージン・ハイパーループ、「Vision 2030」ロゴ入りポッドをサウジ皇太子に紹介

2018年04月06日 10:52  Techable

Techable

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サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は、米国カルフォルニア州のモハーヴェ砂漠にあるヴァージン・ハイパーループ・ワンの実験施設を視察し、その際、「Vision 2030」のロゴが入った最新ポッドがお披露目された。

今回の訪問では、サウジアラビアと同社のさらなる連携を確認。サルマーン皇太子は「ハイパーループは次世代テクノロジーを現実のものとする起爆剤になりうる」と期待感を示した。
・経済改革計画の一環
公開された新ポッドは、これまでの実験で使われてきたものと大きくは変わらないが、車体にサウジアラビアの経済改革計画「Vision 2030」のロゴをあしらっている。

この経済改革計画を推し進めるサルマーン皇太子は「サウジアラビアを、テクノロジーを使う側でなく、生み出す側にする」姿勢を示していて、他国に先駆けてハイパーループを取り入れる考えだ。

両者はハイパーループの導入が産業の多様化や雇用拡大につながると推測。GDPを1~2%押し上げるVision 2030にそぐうものと位置付けている。
・中東一帯をつなぐ構想
ヴァージン・ハイパーループ・ワンはすでに、クウェートの首都クウェート市やサウジアラビア西部の都市ジッダ、オマーンの首都マスカットを結ぶ構想を打ち出している。

それによると、サウジアラビアの首都リヤドからジッダまで現在10時間以上かかるが、それをハイパーループだと76分に大幅短縮することができるとのこと。

サウジアラビアの実力者であるサルマーン皇太子が全面支持していることから、同国では想定よりも早くハイパーループが“市民の足”となるかもしれない。

Virgin Hyperloop One