トップへ

ヨシムラ津田拓也、スズキGSX-R1000の開発進むも「前半戦は苦戦する」と予想

2018年04月05日 17:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

津田拓也/ヨシムラスズキMOTUL
ヨシムラで全日本ロードレース選手権JSB1000クラス6年目のシーズンに挑む津田拓也は、2018年シーズンの前半戦は苦戦する可能性があると語り、津田自身もそれを覚悟していると語った。

 2017年シーズン、津田はMuSASHi RT HARC-PRO.ホンダの高橋巧とし烈なチャンピオン争いを繰り広げ、2レース制となる最終戦鈴鹿ではポイントリーダーとして臨んだ。しかし、津田はレース1は8位、レース2は5位と思ったような結果が出せず、高橋に逆転でタイトルを奪われ、ランキング2位でシーズンを終えた。

 津田は2017年シーズンを振り返るとともに、苦戦の原因を次のように明かした。

「(GSX-R1000は)新型となりましたが、新型だからこそ一年を通して(マシンに)どういう問題が出るかわからないところがありました。去年は、そういった問題の解決で終わってしまったので、(マシンの)開発を進めることができませんでした」

「今年は進化の年であり、熟成させていく年と思っています。今シーズンから、(2017年に)出てきた問題が解決されるようになったので、ようやく開発に着手することができるようになりました。なので、どんどんバイクがよくなっていくと思います」

 4月に行われたもてぎでのテストは悪天候で各チームが思ったようなテストができないでいたが、その前に行われた鈴鹿ファン感後の鈴鹿合同テストでは、トップから約4秒遅れと下位につけていた。

 開幕前のテストについて津田は「テストは苦戦していて、他メーカーと比べてスタート位置は後ろだと思うんですけど、でもスタートしてしまえば上にいける可能性も秘めてると感じています」と話す。

「鈴鹿でのテストは、(タイムを)ご存知かもしれないですけど『えっ?』ってなってたじゃないですか。それは、バイクが遅くてそうなってしまっているわけじゃなく、バイクを良くしようとしているなかでの結果です」

「(もてぎでは)コンディションが悪く、自信持って走れなかったです。そのなかでもトップとは離されてしまいましたけど、ポジションは2番手だったので悪くはなかったと思います」

 2017年シーズンは「今までに味わったことのないくらい悔しい思いをした」と語る津田。2018年シーズンはリベンジに燃えているが、前半戦は「苦戦する可能性はあると思うし、自分もそれは覚悟している」と明かし、2018年シーズンへの意気込みを語った。

「前半戦は苦戦すると自分は思ってますが、それは良い意味での苦戦です。去年はあるものでしか走れなかったので、その点今年は開発も進んでいるし、いろんなパーツが出てきているので、よくなる可能性も大きいと思ってます」

「(新しいものを使うことは)その分難しくはなりますが、新しいものがすべてまとまった時はよくなると確信しています」

「まずはバイクを進歩させることです。バイクを進歩させることによって、ライダーもチームもレベルアップできるので、きちんとバイクをレベルアップさせる。それに合わせて、自分も進化していきたいです」

 2018年シーズン、津田は雪辱を果たすことができるか。全日本ロード開幕戦は4月7日~8日にツインリンクもてぎで行われる。