4月4日、WEC世界耐久選手権は2019年3月17日(日)に開催するとしていた2018/19年シーズン第6戦セブリングについて、決勝レース開催日を3月15日(金)に変更するとともにレース距離を1500マイルから1000マイルに短縮すると発表した。
北米耐久シリーズのIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップとの併催イベントとなる2018/19年第6戦セブリング。ACOフランス西部自動車クラブが管轄するイベントとしては、当時ALMSアメリカン・ル・マン・シリーズ開幕戦として行われた2013年以来の開催となる同レースは当初、16日(土)午前にスタートが切られるIMSAの12時間レースの終了後、17日(日)午前0時から1500マイルレースを行なうスケジュールとなっていた。
しかし、今回の発表でIMSA側の決勝レース開催スケジュールはそのままに、WECの決勝レースが15日(金)の午後スタートとなったほか、レース距離も1500マイル(約2400km)から1000マイル(約1600km)のフォーマットに変更された。
なお、スタートから8時間を経過した時点でトップ車両の走行距離が1000マイルに達しない場合は、当該時間によるレース終了となることもあわせてアナウンスされている。
施設面では、WEC参戦チームは常設のピットレーンを使用せず、最終17コーナー手前のウルマン・ストレートに設けられるピットを利用することとなり、パドックは16コーナー付近に置かれるIMSAチームのパドックとの併設になるという。
また、WECは2018/19年の“スーパーシーズン”にエントリーしている全36チームの内の多くが初めてセブリングを訪れるため、レース前には公式テストを実施する予定。現時点でテスト日程の詳細は明らかにされていないが、レースウイークのスケジュールを含め後日リリースするとしている。
「誰もがWECとIMSAの両者がフレキシブルに対応していく必要があることを理解し、双方のシリーズにとって有効な解決策を見つける意欲を持って会議に臨んだ」と語るのはWECのジェラール・ヌーブCEO。
「そのおかげで、スケジュールやピットレーン、パドックなどの最優先に考えなければならないポイントは迅速に決定、合意に至った」
「スコット・アサートン(IMSA代表)とウェイン・エステス(セブリング・インターナショナル・レースウェイ代表)、そしてセブリングのチーム全員が、併催イベントにポジティブな姿勢を示してくれたことに心から感謝したい」
また、アサートンは「今回のコンビネーションイベントの発表には多くの憶測があったが、我々は常に週末にふたつの世界トップクラスのスポーツカーイベントを開催するために必要な、多くの疑問と課題に対する解決策を見つけることができると考えていたんだ」とコメント。
「それはまさに、今回我々が導き出した答えだと考えている。数カ月後、各シリーズのファンと競技者にとって、これまでに前例のない規模の“ミックスイベント”になることを約束するプロセスが完了するだろう。そして、我々の協力関係は今後も続いていくと確信している」
IMSAとWECの併催イベントは2014年以降、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で3年間行われてきたが、セブリング・インターナショナル・スピードウェイでは初の試みとなる。