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欅坂46、“全員選抜”の強さ見せるか? 平手不在で臨む『2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』に期待

2018年04月05日 10:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 欅坂46が、デビュー2周年記念ワンマン公演『2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』を4月6日、7日、8日の3日間、武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて開催する。


参考:欅坂46、なぜ「ガラスを割れ!」が表題曲に? 収録曲に共通するイメージに迫る


 1月31日と2月1日に行われる予定だった漢字欅の日本武道館公演が中止となり、そのリベンジ戦とも言える同公演。しかし、センターの平手友梨奈が本公演を欠席することが発表されると、メンバーやファンにも大きな動揺が生じた。ただ、その後オンエアされた『シブヤノオト』(NHK総合)や『ミュージックステーション』(テレビ朝日)では、今泉佑唯と小林由依が最新シングル「ガラスを割れ!」でWセンターを担当。さらに『マイナビ presents 第26回 東京ガールズコレクション 2017 SPRING/SUMMER』で披露した「避雷針」では渡邉理佐がセンターに立つなど、新体制でのパフォーマンスが話題を集めている。当初は不安な気持ちを抱いていたファンも、新フォーメーションの新鮮さや彼女たちの覚悟を感じるパフォーマンスを受け、今では本番への期待が上回っている印象だ。


 キャプテンの菅井友香は、ラジオ番組『レコメン!』(文化放送/4月2日放送)で、「メンバー一人一人が輝ける場所もあるので。そこもぜひ観ていただきたくて。今回のライブでしかできないこととかたくさんやらせていただくので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」と語り、長沢菜々香もブログで「夏のツアーを経験すると、アニバーサリーライブの三日間って短いように感じます。今回はフォーメーションの移動が多いような気がするな~ 体力つけないと」と、普段のライブとの違いについて言及。おそらく、今回のライブではユニット曲以外はほぼ新しいフォーメーションになることが予想されるので、小林や今泉、渡邉に限らず、ほかのメンバーもセンターに立つ可能性は充分に考えられるだろう。


 例えば『欅坂46SHOW』(NHK BSプレミアム)にてオンエアされた「もう森へ帰ろうか?」で迫真のパフォーマンスを見せた上村莉菜と尾関梨香、『1st YEAR ANNIVERSARY LIVE』では「僕たちの戦争」で流れる映像のグラフィックデザインを務めた佐藤詩織も、今回のライブでもなにかしてくれるのはないかと期待されており、佐藤はフロントへの憧れを過去のインタビューで述べていたこともある。小林がEX大衆4月号のインタビューで「メンバーそれぞれが強くなれば、欅全体が強くなれると思うんです。全員が強くなったら、堂々と『全員選抜です』と言えると思うんです」と語っていたように、本公演では本当の意味での全員選抜の姿が見られるかもしれない。


 『1st YEAR ANNIVERSARY LIVE』では、それまでに出した楽曲をリリース順に26曲(けやき坂46の曲を含む)披露。そのほかにも、ダンストラックでのパフォーマンスや制服のファッションショーが行われるなど、ファンをはじめ各種メディアでも賞賛の演出が施されていた。しかし、昨年10月に発売された『ROCKIN’ON JAPAN 12月号』のインタビューで平手が当日のセットリストに納得がいかずに泣いたと語っており、齋藤冬優花もブログで「とても悔しい思いをしました」と振り返るなど、彼女たちにとっては初めて悔しさを味わったライブだったようだ(齋藤冬優花 公式ブログ)。ただ、ブログやラジオ等でメンバーの発言を聞く限り、今回の『2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』に対してみんなが前向きに楽しんでいる様子が伺える。小池は「(完成度は)今は75(%)ぐらいで、あとは現地でリハーサルやってから作り込んでいきたい。みんな凄いテンションもどんどん上がってってるんで」とコメント。今まで何度も修羅場をくぐって来た彼女たちだからこそ、1年前とは一味違う、大きく成長した姿に期待できそうだ。


 メンバーの気持ちがひとつになり、ライブに対するモチベーションが上がっている背景には、やはりひらがなけやきが日本武道公演3daysを成功させた影響もある。それぞれのメンバーが悔しい思いをしたからこそ、今まで以上にライブに対するモチベーションやグループの士気が高まり、同じ目標に向かって歩みを進めているように思う。漢字欅の武道館ライブが中止になった時、『BUBKA 4月号』のインタビューで小林は平手が出ないことでメンバーの足並みが揃わなくなったことを明かし、「全員が同じように頑張れないんだったら、残念なライブを見せてしまうことになるので」と語っていたが、今回のライブでは今まで以上の団結が見られるのではないだろうか。


 正直、2周年という大事な時に21人が揃わないのは、ファンやメンバーにとっても悲しいことだ。しかし、ひとつのステージに向かって懸命に努力を重ね、ライブへの熱い思いと責任を背負い大舞台に立つメンバーの姿を想像するだけで、胸に込み上げてくるものがある。波乱万丈な1年を乗り越えてきた彼女たちが『2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』でどんな成長を見せてくれるか……漢字欅にとって革命のきっかけとなるであろうライブが、いよいよ明日に迫っている。(本 手)