日本は他国に比べ現金主義が強いと言われているが、交通系ICカードなどの分野では電子決済が広く普及している。KDDIは4月4日、こうしたキャッシュレス化に関する調査「さよなら現金意識調査2018」の結果を発表した。
回答者は、全国の15歳から79歳の男女1000人。「できるだけ現金で決済したい」という現金決済主義者は、39.7%と少数派だった。
男女別・年代別に見ると、自分を現金主義者だと思う割合が最も高いのは20代女性で61.4%。反対に、現金主義者だと思わない割合が高いのは60代女性で、79.5%にも上った。
もたつく姿に「胸キュンしたことがある」20代・30代男性で8%
電子マネーやプリペイドカードは予め現金をチャージしておく必要があるが、決済時になってチャージ不足が発覚する場合もある。チャージ不足でもたついたことがある人は22%と、4~5人に1人が経験者だった。年代別に見ると20代が37.3%で最も高く、次いで10代(29.3%)、30代(28.6%)と、若い世代での経験者が多い。
チャージ不足で後ろに列を作ってしまった経験がある人も、20代(22.3%)、10代(17.1%)、30代(16.1%)に集中していた。
こうした、チャージ不足によるもたつきは69.3%が「恥ずかしい」と感じていることも分かった。特に10代男性は80.5%と、恥の意識が強いようだ。
会計時にもたつき、列が長くなれば、気になるのは会計待ちの人からの視線だ。「チャージ不足で後ろの人から冷たい視線を浴びたことがある」人の割合も、やはり20代(25.3%)で高かった。全体では12.1%なので、10ポイント以上の差が開いている。
チャージ不足でもたつく姿にイライラしたことのある人は、30.8%いた。最も高かったのは20代女性で48.7%だった。
一方、「胸キュンしたことがある」と回答した人も3.6%と、少数ながら存在する。特に20代男性で8.6%、30代男性で8.7%と、若い男性でのときめき率が高かった。