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琢磨の激励に大谷翔平もメジャー初HRで応える。MLBエンゼルス戦始球式に登場

2018年04月04日 18:41  AUTOSPORT web

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アメリカで戦う佐藤琢磨と大谷翔平選手の初2ショット
インディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨が3日にロサンゼルス・エンゼルススタジアムで行われたメジャーリーグベースボール(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス対クリーブランド・インディアンス戦で始球式を務めた。

 エンゼルスには今シーズンからMLBに挑戦している今大注目の大谷翔平選手がおり、フィールドではアメリカで戦う日本人ふたりの夢の2ショットも実現した。

 今回は4月15日に迫ったインディカー第3戦ロングビーチGPのPRも兼ねていたが、関係者の尽力で実現したものだ。

 しかし、琢磨本人はほとんど野球を経験したことがなく「三日前に聞かされてYouTubeで見ながら猛特訓しました」と日本の取材陣を笑わせた。

 午前中ロングビーチのPRの合間に関係者とキャッチボールをして、急造のピッチャーとなったが緊張は隠しきれずスタジアムで大谷選手と会うとその緊張も和らいだようだ。

 エンゼルスに用意してもらったカーナンバーと同じ30のユニフォームを着て、いざマウンドに上がりボールを投げると、わずかにショートバウンドしてルーク・バード選手のグローブにおさまり場内からは大きな拍手が送られた。

 始球式後の記者会見では「僕のカーナンバーと同じ30点ですかね」と笑いながら自己採点。

「僕は今まで球技に縁がなかったので、本当に球技が出来る人を尊敬しますね。うまく届かなかったのがちょっと悔しいので、今度投げる機会があればしっかり投げられるようにしたいと思います」と次回の登板(?)も心待ちにしているようだ。

 琢磨から大谷選手にはサイン入りヘルメットとインディ500牛乳瓶レプリカ、そして琢磨の顔の入った今年のインディ500のチケットが贈られ、大谷選手も喜んでいた様子。琢磨も自分のユニフォームにもサインをもらい、子供のように喜んでいた。

 ゲームでは大谷選手が8番DHで出場し大暴れ。ホーム戦初打席でメジャー初ホームランとなる3ランを打つと、この日は4打数3安打3打点の猛打賞。チームの勝利に大きく貢献し、この日のベストプレイヤーに選ばれた。

 しかも勝利した当番二日後にホームランを打つのはベーブ・ルース以来の97年ぶりの出来事らしい。大谷選手の二刀流はメジャーに行っても冴え渡っている。ゲームは13対2でインディアンズに大勝し、また大谷選手の次回の当番は4月8日と発表された。

 大谷選手へのメッセージは?と聞かれた琢磨は「アメリカに来て本当に今まで素晴らしい結果を出していると思います。日本とアメリカの環境の違いはあるかもしれませんが、アスリートとして最後に大事な部分は気持ちだと思いますし、これからも頑張って欲しいと思います。応援してます」と語った。

 琢磨はこの後フェニックスに飛び、インディカー第2戦に挑む。テストでは好調だっただけに、今度は琢磨の大暴れに期待したいところだ。

大谷選手いきなりのホームラン!!凄過ぎる!! @Angels #homerun pic.twitter.com/vCBfG4ztHo— Takuma Sato (@TakumaSatoRacer) 2018年4月4日