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『若おかみは小学生!』9月映画化 TVアニメ版と同じく小林星蘭、松田颯水、水樹奈々らが声優出演

2018年04月04日 18:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『講談社青い鳥文庫』で累計発行部数300万部を記録する人気シリーズ『若おかみは小学生!』が映画化され、9月にTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開されることが決定した。


参考:『ボス・ベイビー』なぜ人気作に? 脚本の整合性を超えた実存主義的な姿勢


 本作は、交通事故で両親を亡くし、祖母の温泉旅館・春の屋で暮らすことになった小学6年生の女の子・おっこ(関織子)が、ユーレイのウリ坊(立売誠)やライバルの秋野真月に助けられながら、次々とやってくる変わったお客様をもてなすために、若おかみとして毎日奮闘する模様を描いた物語。


 株式会社ディー・エル・イー(以下DLE)と、株式会社講談社(以下講談社)が共同幹事を務め、アニメーション制作はDLEと、マッドハウスが担当する。


 同原作シリーズはTVアニメーションとしても4月8日よりテレビ東京6局ネットで放送がスタート。劇場版では、原作とTVシリーズで描かれなかった両親とおっこの物語が明かされる。


 声優には、TVアニメ版に引き続き、主人公・おっこ(関織子)役を小林星蘭、ユーレイのウリ坊(立売誠)役を松田颯水、おっこのライバルである秋野真月役を水樹奈々がそれぞれ担当。監督は『茄子 アンダルシアの夏』から約15年ぶりの劇場公開作品となる高坂希太郎、脚本には『聲の形』の吉田玲子、音楽には『アウトレイジ 最終章』で第41回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した鈴木慶一が名を連ねた。


 本作の劇場映画化に際して、原作者の令丈ヒロ子、高坂監督、おっこ役の小林よりコメントが寄せられた。また、公式サイトでは劇場版映像PVを掲載している。


■原作者・令丈ヒロ子氏 コメント
高坂希太郎監督が描かれた花の湯温泉の絵コンテを、初めて見た時の衝撃は忘れられません。わたしの頭の中をそっくりそのまま投影したのかと思うほどイメージ通りだったのです。原作の読者に伝えたいと思っていたところをすべて的確に、すばらしくリアルに、美しく、そしてあたたかい映像にしていただき、深く感謝しております。


子どものころ原作を読んでいたみなさんはもちろん、この映画で初めておっこちゃんやウリ坊、美陽ちゃんと出会うみなさんも、笑えて泣けて胸が熱くなる名作だと思います。小さなお子さんから年配の方まで、幅広い年齢層の方に観ていただきたいですし、観た人同士がこの作品を話題に、また盛り上がり、さらにあたたかい気持ちになっていただけるのではないかと思います。


■監督・高坂希太郎氏 コメント
物語は11~2歳の女の子が超えなければいけないハードルが有り、今時の娘には理不尽に映るかも知れない作法や接客の為の知識、叡智を身に付けて行く主人公の成長を周辺の人々も含め、悲喜こもごもと紡いで行く。


この映画の要諦は「自分探し」という、自我が肥大化した挙句の迷妄期の話では無く、その先にある「滅私」或いは仏教の「人の形成は五蘊の関係性に依る」、マルクスの言う「上部構造は(人の意識)は下部構造(その時の社会)が創る」を如何に描くかにある。


主人公おっこの元気の源、生き生きとした輝きは、春の屋旅館に訪れるお客さんに対して不器用ではあるが、我を忘れ注がれる彼女の想いであり、それこそがエネルギーなのである! ある役者が言っていた。役を演じている時に生きている実感があり、家に帰りひとりになると自分が何者か解らなくなると。詰り自分では無い何かになる。他人の為に働く時にこそ力が出るのだと!


■おっこ(関織子)役・小林星蘭 コメント
この作品を子どもの頃に読んでいた方も多いと思います。私も小学校の図書室で出会い、ずっと読んでいた本でした。映画では、おっこちゃんがとても熱心に若おかみとして頑張る姿が見られます! 笑って泣いて、怒って驚いて…おっこちゃんの百面相も見どころです(笑)みなさんがこの作品を見て、ちょっとでも前向きになれたり、ほっこりして頂ければ嬉しいです。おっこちゃんと一緒に、私も成長できるよう頑張りますのでぜひよろしくお願いします!


(リアルサウンド編集部)