若い人の中には、"スマホ中毒"になっている人も少なくないようだ。ジュピターテレコムは、18~26歳のスマートフォンユーザー1000人を対象にスマホ利用の実態を調査し、3月30日に結果を発表した。
「起きたらまずスマホをいじる」に「あてはまる」または「ややあてはまる」と回答した人は72.9%に達した。「スマホがないと落ち着かない」も71.4%、「スマホを家に忘れたら絶対取りに戻る」も60%に上った。スマホが生活に欠かせないものになっていることがわかる。「デート中にラインでデート相手と会話したことがある」という人も20.9%いた。
「就活は全てスマホで済ませた」という人も2割
これまで卒業論文や就職活動にはパソコンを使う人が多かった。しかし最近は、スマホで済ませてしまう人もいるようだ。社会人のうち、「卒論をスマホで書いたことがある」は9.3%、「就活中、企業とのやり取りは全てスマホで完結させた」は21.7%となっている。「就活のエントリーシートをスマホで書いたことがある」も21.6%だった。
スマホがあまりにも生活に浸透した結果、"スマホ中毒"な人もいる。スマホが一切利用できない環境では、「1日も過ごすことはできない」と答えた人が17.3%、最大でも「1日」しか過ごせないという人が18.5%もいた。
スマホの電源が切れたり、オフラインになったりすると、「すぐにイライラを感じる」は14%、「1時間以内」にイライラを感じ始める人も14.2%だった。
そのため、大事な仕事やセレモニーの最中でも2時間ほどしかスマホの利用を控えられないという結果になった。「スマホ利用を我慢できる時間」は、仕事や試験・授業の最中では平均114.7分、お葬式など大事なセレモニー・儀式の最中では平均123.6分だった。
男性の過半数は、パートナーとのキスやスキンシップよりスマホを優先
若い人にとってスマホは、パートナーとの触れ合いやデートと同じくらい大切なものになっていることも明らかになった。スマホの利用とパートナーとのキスやスキンシップ、どちらかが大切か聞くと、スマホを優先する人が49.6%、キス・スキンシップを優先する人が50.4%と両者に大きな差はなかった。ただ、男性ではスマホ優先が55.2%でキスやスキンシップを上回る結果となっている。女性では、キス・スキンシップ優先が若干多く56%だった。
スマホとパートナーとのデートを比べた場合には、スマホ優先が52.6%で、デート優先の47.4%を上回る結果に。男性でもスマホ優先が57.6%に上っている。一方、女性ではデート優先が52.4%だった。