2018年のFIAヨーロピアンF3選手権に参戦する佐藤万璃音(モトパーク)は、3月末にハンガロリンクとレッドブルリンクで行われた計4日間の公式テストに参加。セットアップを煮詰め、開幕に向けて充実した4日間を過ごした。
今シーズン、シリーズ唯一の日本人ドライバーとなる万璃音。シリーズには昨年よりも多い24台エントリーが集めている
万璃音が所属するモトパークも6台体制の大所帯となっており、走行データを多く収集できることから、マシンセッティングなどで有利に働くとみられる。
万璃音はテスト後半戦のレッドブルリンク初日にブレーキトラブルが発生したものの、そのほかはアクシデントやクラッシュなどもなく順調に周回。なかでもテスト後半戦のレッドブルリンク初日午後のセッションではフォルクスワーゲンエンジン勢2番手につけるなど、速さをみせた。
「ハンガロリンクではクルマのフィーリングも自分のドライビングも、走り始めは良かったと思います。ただ、初日午後から最終日午前のセッションまでは迷いが生じ、立て直すのに少し時間を要しました。それでも最後はうまくまとめられました」と万璃音。
「レッドブルリンクでは初日午前のセッションでブレーキ・トラブルに見舞われて走り込めませんでした。それでも午後のセッションまでに修復し、VWエンジン勢で2番手の自己ベストを記録できました。最終日も順調で悪くなかったと思います」
「いずれのテストも、各チーム/各ドライバーでメニューが異なりますし、アタックのタイミングも違うので、順位やタイムに一喜一憂はしていません。いずれにせよ、同じ条件で競い合う開幕大会がとても楽しみです」
「ハンガロリンクとレッドブルリンクの合計4日間、とても収穫のあるテストとなりました。クルマのセットアップも良い方向でかなり仕上がってきた感じです。今季も全力を出して、結果で皆さまの声援に応えられるよう努めます」
FIAヨーロピアンF3は4月10~11日にイタリア・ミサノで第3回公式合同テストが行われた後、5月12~13日にフランス・ポーでシーズン開幕戦を迎える。