トップへ

元米大統領ジミー・カーター「アメリカは愚かな男を大統領に選んでしまった」

2018年04月04日 10:13  Techinsight Japan

Techinsight Japan

カーター氏「トランプ氏が良い大統領になるよう祈る」(画像は『The Carter Center 2018年2月20日付Instagram「Happy President’s Day!」』のスクリーンショット)
第39代アメリカ合衆国大統領として国に尽くしたジミー・カーター氏(93)がこのほどTVインタビューに応じ、現大統領ドナルド・トランプ氏(71)に言及。「大統領としては不愉快な奴」と明かしてメディアを驚かせた。執拗な暴言、横柄な態度、失言などで多くの人間を敵に回しつつ「アメリカを再び偉大な国にする」と主張しているトランプ氏は、カーター氏にとっても「人を率いる人間」としては認めがたい人物のようだ。

このほど人気番組『The Late Show with Stephen Colbert』に元米大統領ジミー・カーター氏が登場し、ホストからこのように問われた。

「アメリカという国家は、不愉快な奴が大統領であることを望んでいるのでしょうかね?」

これに対し、カーター氏は正直な思いをこう明かした。

「最近の選挙結果から判断すると、その答えはYESだね。」

しかしカーター氏はアメリカや国民の幸せを願ってであろう、このようにも発言しているのだ。

「私は、祈っているんだ。彼(ドナルド・トランプ氏)が良い大統領になるようにね。そしてこの国の平和を維持してほしい。また核兵器も使用しないでほしい。彼が人権の大切さを人々に示す大統領になることを祈っている。」

ちなみに『briantracy.com』では、優れたリーダーに求められる資質として以下の7つをあげている。

■先見の明
「こうしたい」とはっきりとしたビジョンがあり、「こう実行しよう」という具体的なプランを立てる能力が必要である。また職員の感情を理解し、彼らの気持ちを仕事に生かさねばならない。
■勇気
勇気も、最も重要なリーダーの資質のひとつである。つまりゴール達成をめざすべく、リスクをおかす勇気である。
■誠実さ
常に全ての人に事実を述べること、いかなる状況においても隠し立てしないという態度が良きリーダーには求められる。正直であれば下の人間の信用につながり、それこそがビジネスの成功には欠かせないのだ。
■謙虚さ
謙虚な態度に徹すると、それが“結果”につながる。「謙虚=弱い」という意味では決してない。自信があるリーダーはスタッフの価値をしっかり認識し、彼らの能力に脅威を感じないものだ。
■戦略的計画を立てる力
競争相手以上に、トレンドを予測する能力が必要である。現状を理解し、何年も先まで何が必要とされるのかを予想する能力は不可欠だ。
■集中力
良きリーダーは、現在会社が必要としていることに常に集中していなくてはならない。
■協力体制
全スタッフをうまくまとめ、一緒に働かせる能力もリーダーには欠かせない。リーダーシップとは「この人のために働きたい」とスタッフに思わせる能力のことである。

アメリカのみならず、世界をも左右できる米大統領の立場に立つトランプ氏。しかし彼の政権下で働く人々、そして彼に票を投じた人々がどこまで満足し彼についていくのか、そして彼の暴走は止められるのか。かつて同じ大統領職にあったカーター氏は今、祈るような思いでアメリカの情勢を見守っている。

画像は『The Carter Center 2018年2月20日付Instagram「Happy President’s Day!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)