7月5日から東京・錦糸町のすみだパークスタジオ倉で上演される劇団た組。の舞台『心臓が濡れる』の追加キャストが発表された。
北乃きい、柄本時生がダブル主演を務める同公演。作・演出を加藤拓也が手掛ける。
今回出演が明らかになったのは、『踊る大捜査線』などの佐戸井けん太、『ひよっこ』『アンナチュラル』などに出演している尾上寛之をはじめ、森田涼花、望月龍平、秋元龍太朗、早乙女じょうじ、鳥谷宏之、江端英久。
あわせてyahyelが同公演に楽曲提供することがわかった。池貝峻(yahyel)は「どこか日常が崩壊すればいいのにと思っている節があるような、独特の視点に同世代を感じました。閉塞は嘘じゃないと、別の分野の作り手が示してくれるのは僕らもうれしいです。何かと、目を背ける時代に、タフな誠実さをもって一緒にやっていきたいと思いました」とコメントしている。
チケットの先行抽選販売は4月18日11:00から受付開始。一般販売は5月23日に10:00にスタートする。
■池貝峻(yahyel)のコメント
どこか日常が崩壊すればいいのにと思っている節があるような、独特の視点に同世代を感じました。閉塞は嘘じゃないと、別の分野の作り手が示してくれるのは僕らもうれしいです。何かと、目を背ける時代に、タフな誠実さをもって一緒にやっていきたいと思いました。
■尾上寛之のコメント
ぼんやりしてると全てが一瞬で通り過ぎてしまう。忘れてしまう。 生きてきた事、生きている事、生きてゆく事、すべての瞬間をもっと大切にしなければ。心に刻まなければと。 加藤さんの思いを皆様の胸に刻み込むべく、全力で挑戦します。
■森田涼花のコメント
本を読ませて頂き、普通の生活ができることがどんなに恵まれてるのかとこの本を読んでとても思いました。過酷な環境で話が進んでいく物語にどうやって舞台になっていくのかが想像がつかなくとても楽しみです。
■望月龍平のコメント
加藤さんの話って、ワリと不条理なんですよ。で、僕不条理劇大っ嫌いなんですよ。だけど、加藤くんの描く不条理には、人間の滑稽さと、愛らしさがあるから結構好き。観た後に不快感で終わらないから。それはお芝居でとても重要なことだと僕は思う。
■秋元龍太朗のコメント
得体の知れないものに飲み込まれていくような感覚でした。温かいし、怖かったし、胸が痛かったです。加藤さんの生みだす世界に没入できることに、純粋にワクワクしました。見たことないものが創られていくんだろうなぁと思います。この脚本が体現されていくことが、今から非常に楽しみです。
■早乙女じょうじのコメント
まず「心臓が濡れる」というタイトルに惹かれ、台本を読み自分の期待と想像越えた内容で、言い方変えたら裏切られた内容だったという最初の印象でした。このキャスト陣で稽古をして行く中で自分の役がどう生きていくのかが、楽しみで仕方がありません。
■鳥谷宏之のコメント
人間の本心をえぐるこの作品。劇的な状況に放り込まれた人間の生々しさ。現代日本人のリアルが剥き出しに描かれている作品だと感じました。若き才能の持ち主が見た世界を、どのようにお客様へ届けるのかが楽しみです。今このタイミングで、これからの演劇界を担うであろう方の作品に携われることを非常に嬉しく思います。楽しみで仕方ありません。
■江端英久のコメント
この脚本を初めて読んだ時「うわー、この話どうなってしまうのだろう」と、のめり込んでしまいました。さりげないセリフのやりとりの中にそれぞれの想いや関係性が込められていて、「えーそうなんだ!」「うわ、そうなるか!」、最後は「あー!」となって。なんかいい年をしてまともな説明になっておらずお恥ずかしい限りですが、とても惹きつけられる脚本でした。今から稽古と本番が楽しみです。
精一杯やらせて頂きます。
■佐戸井けん太のコメント
あり得る話なのだ。今、この瞬間に起こってもおかしくない話なのだ。しかし、この戲曲はあり得る話なのだろうか?こんな展開があり得るのだろうか?とんでもない話だ。文字を追っているだけではこれがシリアスなのか、コメディなのか、ホラーなのか、ラブストーリーなのか判らない。突然の座標軸の変更なのだ。答えは稽古場で得られる......のだろうか?