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「若年層から一番愛される下着ブランドに」トリンプが"日本発"アモスタイルをグローバル展開へ

2018年04月03日 11:12  Fashionsnap.com

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「アモスタイル バイ トリンプ(AMO'S STYLE by Triumph)」のリブランディングを発表したヴァンサン・ネリアス社長 Image by: FASHIONSNAP
トリンプ・インターナショナル・ジャパン(以下、トリンプ)が、「アモスタイル バイ トリンプ(AMO'S STYLE by Triumph)」(以下、アモスタイル)のグローバル進出を見据え、リブランディングした。2018年春夏シーズンからブラレットをはじめとする海外の女性にも好まれるセクシーなデザインを取り入れたアイテムを順次展開。海外では20~30代の若年層へのアプローチが課題だったとし、"日本生まれ"のアモスタイルを成功例に今秋冬から中国を皮切りにグローバル進出を目指す。

 アモスタイルは日本で誕生し、今年で20周年を迎える。国内に約200店舗を出店しており、同社は「若年層に向けたリテールビジネスの成功例」と位置付けている。グローバル展開は20周年の節目に合わせた新たなステップとし、2018年春夏シーズンから世界40ヶ国で販売を開始するノンワイヤーブラジャーとショーツのシリーズ「スロギー ゼロ フィール(sloggi ZERO FEEL)」と共に海外における若年層のシェア獲得に向けて強化していく。
 リブランディングの象徴となる「ブラレット(Bralette)」は近年の「リラクシング」「コンフォート」といったトレンドワードを反映した新商品で、日本人女性も抵抗なく着用できるようにパットを備えた。リブランディングに伴い一部の既存商品は販売を終了する予定だが、「夢みるブラ」といった代表的なシリーズは引き続き新作を投入していく。同社のヴァンサン・ネリアス社長は「日本人女性は常に新しいスタイルを求めている」とし、リブランディングすることが顧客離れの防止にもつながると考えている。
 今回のリブランディングに伴い、新キャンペーンを公開。ファッションアイコンのフェルナンダ・リーを中心に5人のモデルを起用し、「#LIVEAMOSTYLE」をコンセプトに音楽とダンスを取り入れたポジティブでダイナミックさを表現したという。新CMは4月3日の今日から放映される。
 近年は「ユニクロ(UNIQLO)」が下着市場でシェアを拡大しつつあるが、ネリアス社長は「下着の市場は盛り上がる」と前向きに捉えている。トリンプは「ファッション性」「機能性」をプラスし、下着ではなくランジェリーとして打ち出すことでユニクロと差別化を図る考えだ。
 ネリアス社長は今年1月末に同社代表取締役社長に就任したばかり。これまでリシュモングループやスワロフスキー ジャパン コンシューマーグッズ事業部代表取締役などジュエリー業界を渡り歩いてきたが、ランジェリー業界は初めて。アモスタイルのグローバル展開に向けて「20~30代に一番愛されるブランドにしたい」と意欲を示している。