フォーミュラワン・グループがグランプリウイークエンドの土曜にスプリントレースを開催するというプランをチーム側に提案していることが分かった。
F1オーナーのリバティ・メディアは、F1ファン拡大を狙い、特に若い世代の心を引き付けるため、F1の週末のフォーマットを変更したいと考えている。
ドイツのAuto Motor und Sportの報道によると、開幕戦オーストラリアGPの週末に、リバティ・メディアは、チーム側に対してレースウイークエンドのフォーマットに関する変更案をいくつか提示したという。
その提案における金曜から日曜の流れは以下のようになっている。金曜には公開車検が行われ、ファンがマシンやチーム関係者の様子を間近に見られる機会になる。その後、2回のフリープラクティスが開催されるが、現在の各90分から各60分に短縮される。
土曜に関しては、FP3が廃止され、1時間の予選セッションが開催された後、この結果をグリッド順として100kmのスプリントレースが行われる。このレースの結果が、日曜に開催される決勝のグリッドを決める。
土曜のスプリントレースをよりエキサイティングなものにするために、タイヤや燃料流量といった制限が取り払われ、ドライバーたちが最初から最後までプッシュできる状況にすることが考えられている。
スプリントレースのグリッドを選手権ランキングの逆順にするという案もあったが、これについては人工的すぎるとして即座に否定された。
リバティ・メディアは、日曜の決勝を短縮することも考えている。チームへのアンケートには、「シンガポールやモンテカルロでのレースで2時間、何も起こらないのではチケットが売れない。100分、あるいは90分のレースにするのはどうか」というものもあったという。
さまざまな案が提示され、これからチームおよびプロモーターからの意見が正式に示される予定だということだ。