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WEC:モントーヤに続き、ポール・ディ・レスタもル・マンデビューへ

2018年04月02日 17:41  AUTOSPORT web

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ファン-パブロ・モントーヤに続き、ユナイテッド・オートスポーツのLMP2マシンでル・マン24時間参戦を決めたポール・ディ・レスタ
先日のファン-パブロ・モントーヤのル・マン24時間挑戦の発表に続き、同じく元F1ドライバーのポール・ディ・レスタも、ユナイテッド・オートスポーツの一員として6月のル・マン24時間デビューを果たすことが明らかとなった。

 今季もDTMドイツ・ツーリングカー選手権でメルセデスAMGの契約ドライバーとして参戦するディ・レスタは、ユナイテッド・オートスポーツのLMP2マシン、リジェJS P217をドライブして伝統の24時間レースに初挑戦。同チームからELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにレギュラー参戦するフィル・ハンソン、フィリペ・アルバカーキ組とジョイントする予定だという。

 ディ・レスタ本人は、2018年に入って本格的なスポーツカー耐久カテゴリーへのデビューを果たしており、年初には北米最大のイベントでもあるデイトナ24時間にユナイテッド・オートスポーツから初参戦し総合4位入賞。同じくセブリング12時間にもエントリーし、ハンソン、ブルーノ・セナの代役として参戦したアレックス・ブランドルとともに総合5位のリザルトを残している。

 引き続きIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの耐久カップ、“ノースアメリカ・エンデュランスカップ”の次戦、ワトキンスグレン6時間にも出場するディ・レスタは「ユナイテッド(・オートスポーツ)のメンバー全員との信頼関係を継続して、ル・マン24時間に挑戦できるなんて最高のニュースだよ!」と、喜びを語った。

「ル・マン24時間はこれまでも常に注目していたレースだし、今は正しいタイミングでそれをする時が来たんだと感じている」と続けるディ・レスタ。

「セブリング12時間を経て、ふたたびフィル(・ハンソン)たちとサルトに行けるのは良いことだ。僕らのコンビネーションは成功を収めたし、さらにフィリペ(・アルバカーキ)との関係を続けられることにも興奮している」


「僕は彼のことを昔からよく知っていたし、彼には耐久レースで成功を収めてきた実績がある。もちろん、参加するからには勝ちにいくことが仕事だけれど、これまでにもよく言われているように初めての挑戦であまり野心的にならないように、とも思っている」

「いずれにせよ、僕らはレースに向け望みうる最高の結果を得るべく、可能な限り最高の仕事をするだろう」

 ユナイテッド・オートスポーツのオーナーであり、マクラーレンF1のエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンも「ポールを我々のル・マン24時間参戦チームに招き入れることができて興奮している」と歓迎の言葉を付け加えた。

「我々のチームのために、彼は今季アメリカで素晴らしい仕事をしてくれた。そしてこの先のル・マンでも同様の働きをしてくれるだろうと思っている」とブラウン。

「彼はすでにギブソン製のエンジンと、リジェJS P217のマシン特性を把握している。つまり、彼がこれから学ばなければならないのはLMP2マシンで走るあのサーキットの特殊性だけだ。それでも私は、彼がすぐにそれに適応しやり遂げると信じているけどね」

 ユナイテッド・オートスポーツのもう一台をドライブするのは、ウィル・オーウェン/ウーゴ・デ・サデラー組に、インディ500、F1モナコGP優勝経験者のファン-パブロ・モントーヤを加えた強力な布陣となっている。