フェラーリは、2018/19年のWEC世界耐久選手権に投入するGTEマシン『フェラーリ488 GTE EVO』のシェイクダウンを、イタリアのフィオラノ・サーキットで行なったと発表した。
ポルシェ、フォード、アストンマーチンに加えてBMWが新たに加わることで、さらに賑わいを増すLM-GTEプロクラス。既報のとおり、BMWとアストンマーチンがニューカーを導入する今シーズン、ディフェンディングチャンピオンのフェラーリも、同クラスに既存のマシンに改良を加えたエボリューションモデル『フェラーリ488 GTE EVO』を送り込む。
フェラーリは今回の発表において、同社の準ワークスチームとして知られるAFコルセが走らせるチャンピオンカーの51号車フェラーリと、僚友71号車フェラーリがそれぞれシェイクダウンテストを終えたとした。
公開された画像からは、特徴的な鉤爪状の形状を持ったフロントチンスポイラーがリデザインされているのをはじめ、リヤディフューザー、ディフューザー両端部のターニングベーン、エキゾーストパイプなどの形状変更が確認できる。
また、フェラーリは2018年型のベースカラーにレッドメタリックを新たに採用したとアナウンス。さらに、フロントウインドウ上部には、2012~2017年シーズンまでにLM-GTEクラスで獲得した合計5つのマニュファクチャラーズタイトルを意味する、5色のカラーバーが置かれている。
暫定エントリーリストで明らかにされているように、約1カ月後に迫った開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースでは51号車フェラーリを駆るジェームス・カラドとアレッサンドロ・ピエール・グイディ、71号車フェラーリのサムバードとダビデ・リゴンというレギュラードライバーのみの参戦となるAFコルセ。次々戦のル・マン24時間レースに起用される第3ドライバーについては、後日発表となる見込みだ。