Formula1.comが2018年F1オーストラリアGPでの各ドライバーのパフォーマンスを評価し、ベスト10を選出した。
今シーズンの新企画として、専門家チームがグランプリの週末を通しての各ドライバー自身のパフォーマンスを評価、それを基にしたランキングが発表されることとなった。開幕戦オーストラリアGPのベスト10はレース結果とは全く異なる顔ぶれで構成されている。
■10位 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ):決勝1位
評価:予選でミスするなど、週末を通してキミ・ライコネンより劣っていたが、決勝でバーチャルセーフティカーが導入された後はノーミスで首位を守り切った。
■9位 マーカス・エリクソン(ザウバー):決勝リタイア
評価:昨年末の時点ではF1に残れるかどうかといった状況だったが、オーストラリアでは好パフォーマンスを発揮。予選ではチーム代表が称賛するようなラップを走った。決勝ではパワステトラブルでリタイアしたものの、それがなければトップ10に入っていたかもしれない。
■8位 ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー):決勝7位
評価:金曜には苦しんだが、予選でチームメイトに勝ち、決勝でも堅実な走りをした。バーチャルセーフティカーでフェルナンド・アロンソとマックス・フェルスタッペンの後ろに下がったのは不運だった。
■7位 ダニエル・リカルド(レッドブル):決勝4位
評価:プラクティスで赤旗が掲示された際、速度違反を犯し、グリッド降格ペナルティを受けた。この小さなミスによって、初の母国表彰台獲得という目標達成が困難になってしまった。しかし決勝ではヒュルケンベルグに対して見事なオーバーテイクを成功させ、ファステストラップを記録するなど、うまく挽回した。
■6位 シャルル・ルクレール(ザウバー):決勝13位
評価:F1デビュー戦において、下位チームで走りながら強い印象を残すという、困難な仕事をやってのけた。週末を通して、経験あるチームメイトから大きな遅れを取ることなく、タイヤの使い方もうまく、決勝ではオーバーテイクも成功させた。
■5位 ロマン・グロージャン(ハース):決勝リタイア
評価:チームメイトのケビン・マグヌッセンに予選で敗れたものの、それでも非常に素晴らしいパフォーマンスを見せた。決勝を通して良いペースで走り、リカルドをうまく抑えて走った。タイヤ交換のトラブルがなければ5位を獲得していたかもしれない。
■4位 キミ・ライコネン(フェラーリ):決勝3位
評価:週末を通してベッテルより速かった。バーチャルセーフティカー出動がベッテルに有利に働かなければ、ほぼ間違いなくライコネンの方が上位でフィニッシュしただろう。
■3位 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン):決勝5位
評価:マクラーレンに移籍して以来のベストリザルト(タイ)を達成、フェルスタッペンとのバトルを制し、ドライバー・オブ・ザ・デーを獲得した。
予選ではミスを犯したことでQ3進出を逃したが、決勝では他チームのトラブルや不運を最大限に活用して結果につなげた。フィニッシュ直後には、新たなスタートを切ったチームを勇気づける言葉もかけた。
■2位 ルイス・ハミルトン(メルセデス):決勝2位
評価:プラクティスから速さを発揮し、予選で見事なラップを走り、ポールを獲得。勝利はほぼ間違いないものと考えられていた。しかし他車とのギャップを計算するソフトウェアの問題により、バーチャルセーフティカー導入によってベッテルの後方に沈んだ。彼自身には全く落ち度がなく、それまで完璧な走りをし、レースをコントロールしていた。
■1位 ケビン・マグヌッセン(ハース):決勝リタイア
評価:昨年、他のドライバーたちから走りについて多くの批判を受けたマグヌッセンだが、今回は週末を通して一度もミスを犯さなかった。素晴らしい予選ラップを走り、さらにその上を行くような見事なスタートを決めた。ターン1でアウトからフェルスタッペンをオーバーテイクしたその動きは称賛に値する。しかもその後、ミスなくフェルスタッペンを抑えきった。チームのタイヤ交換でのミスがなければ、4位を獲得していたはずだ。