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桑田佳祐が神木隆之介、サザン名付け親らと“茅ヶ崎”を語る 「勝手にシンドバッド」生演奏も

2018年04月01日 17:51  リアルサウンド

リアルサウンド

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 桑田佳祐の『ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM JFM系列)が、3月31日に放送。


 今回のオンエアでは、4月4日に発売されるライブ映像作品『がらくたライブ』(初回盤には映画『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』を同梱)のリリースを記念して、「我がふるさと、茅ヶ崎を語ろう!~電話で茅ヶ崎クイズ!~」がオンエアされた。


 まずはリスナーからメールで寄せられた茅ヶ崎海水浴場(現・サザンビーチちがさき)にある桑田の中学の同級生が営む海の家や、今はなきホテルなど茅ヶ崎ならではのエピソードを紹介。リスナーとの電話でのクイズでも茅ヶ崎にちなんだトークとクイズを繰り広げ番組は大盛り上がり。


 そして映画『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』の作品作りのきっかけとなった“サザンオールスターズの名付け親”としても知られる宮治淳一が電話で登場。同作品が映画として公開されて以降、桑田と宮治がメディアでトークする場面は初めて。「輪タク、あったよねー」と当時の茅ヶ崎について旧友ならではの話に花が咲き、映画の話に。桑田から「加山雄三さんと会ったでしょ? 我々も加山雄三さんに会うなんて大変なことですから」と振ると、宮治は「感動しましたね。ドキドキしましたよ。茅ヶ崎にいても会えるような人じゃない大スターですからね」と映画でインタビューを行った思い出を振り返った。そして桑田から宮治について「世界のレコードコレクターに名を馳せるほどの人」と紹介されると宮治氏は恐縮しながらも「(学生の頃から集めていたレコードを)捨てないでよかったね」と一言。桑田は宮治が組み立てたというアナログプレーヤーを使って家で一緒にレコードを聴いていたというエピソードが語られた。そして桑田から「茅ヶ崎のいいところは?」と聞かれると「2、3日茅ヶ崎に住むと昔からの友人のような気持ちになる。人の良さがある」と茅ヶ崎の温かさを語った。また、同じ茅ヶ崎出身のアーティストSuchmosについても話が及ぶ。宮治は「ここ何十年と茅ヶ崎からいいアーティストが出ていなかったけど、久々にきた! という感じでしたね」と熱く語った。桑田は「みんな茅ヶ崎から東京に通うよね?」と茅ヶ崎出身アーティストについてのあるあるも語られた。


 続いては、同映画で中学時代の宮治淳一を演じた神木隆之介が電話でサプライズ登場。電話が繋がり桑田が「神木く~ん」と呼びかけると、神木は「もしもし、桑田く~ん。神木です。どうも!」とハツラツと応える。この二人の組み合わせを意外と思う方もいると思うが、実は2004年リリースのサザンオールスターズのシングル「彩 ~Aja~」のMVに当時まだ子供だった神木が出演している。昨年には桑田が責任編集を務めた『Number PLUS』ボウリング特集号で一緒にボウリングをしたことをきっかけに、お互いのお誕生日プレゼントを買うまでに親しい仲になったという。神木はサーファーの両親の影響でサザンオールスターズの曲を幼少の頃から聴いており、ライブにも毎回行っているほどの桑田佳祐・サザンオールスターズの大ファン。桑田へのリスペクトを存分に語ると桑田は「神木くん、洗脳されちゃって」と冗談交じりに突っ込んだ。今ではボーリング仲間でもあるという二人は、「また行きましょうね」と桑田と神木の仲の良さを感じられるトークが繰り広げられた。


 そして、番組終盤には桑田が「勝手にシンドバッド」を生演奏で披露。アコギをかき鳴らし、スタッフも巻き込みながらアドリブ混じりに熱唱。スペシャルな演出にスタジオがライブハウスに変わったような熱さをラジオ越しから感じることができた。


 映画『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』でも触れられていたことだが、茅ヶ崎が育んだ風土やアーティストの気質が、リスナーやゲストの宮治淳一氏、神木隆之介とのトークから感じられた今回のオンエア。番組内では、茅ヶ崎の「ラチエン通り」からタイトルが付けられたという「ラチエン通りシスター」もオンエアされ、茅ヶ崎の温かさや、どこか懐かしい心地よさも感じた。思わず映画をもう一度見たくなる一夜だった。(文=高木智史)