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B’z、デビュー30年の軌跡を辿るーー『B’z 30th Year Exhibition“SCENES”1988-2018』レポ

2018年04月01日 12:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 B’zのデビュー30年の軌跡を辿る展示『B’z 30th Year Exhibition“SCENES”1988-2018』が、4月1日より有楽町インフォスにて開催される。


参考:B’z楽曲の“らしさ”を構成する2つのポイントは? 『声明 / Still Alive』から分析


 同展示会は、4月1日~5月6日までの前期(1988-2002)、5月11日~6月15日までの後期(2003-2018)の2回に分けて開催(前期と後期で展示内容の変更あり)。初公開アイテムを含むステージ衣裳や愛用楽器をはじめ、秘蔵映像、写真の展示のほか、メンバー本人の私物、直筆の歌詞や譜面、完全初公開となるステージ模型など、デビュー30年の歴史を感じられる品々が公開される。本稿では、3月31日にメディア向けに行われたプレオープンの模様をレポートする。


 前期では、B’zがデビューした1988年から2002年までの写真や展示物を公開。入場口を通ると赤と黒で統一された廊下が展示会場まで続き、稲葉浩志と松本孝弘のウェルカムボイスメッセージが入場客を出迎える。そこからB’z・ソロ作品を含む30年間に贈られた113枚のゴールドディスクが壁一面に並ぶゴールドディスクエリアを抜けると、B’zの1988~2002年のバイオグラフィを掲載したヒストリーエリアへ。実際に使用されたギターやアンプ、ライブの小道具をはじめ、B’zが2007年にハリウッド・ロック・ウォークに殿堂入りした際の受賞盾(初公開)など、バンドの歴史が詰まった品々を展示。さらにStratocaster1954(#1090)やLes Paul Gold Top 1956といった松本のビンテージギターも初公開されており、B’zファンやギターフリークにとってはたまらない空間が広がっている。


 奥へ進むと、ステージ衣装が並び、さらにステージの模型や見取り図、ふたりの直筆の楽譜や歌詞といったB’zのクリエイティブ面の裏側を知ることができるアイテムも登場。彼らの楽曲が生まれた瞬間を感じられる、貴重な資料の数々を見ることができる。なお、譜面の一部にはイラストやメッセージも入っているため、隅々まで注目して見ると新たな発見があるかもしれない。また、2011年に松本がラリー・カールトンと共作した『TAKE YOUR PICK』で、第53回グラミー賞“最優秀ポップインストゥルメンタル・アルバム”受賞時のグラモフォンも初公開されている。


 そのほかメンバーの私物も展示されており、中には稲葉の大学卒業式の写真や松本が稲葉からもらったプレゼントなど、メンバーの意外な一面が垣間見えるアイテムも。今回のプレオープンでは観ることができなかったが、オープン時にはシアターエリアにてB’zの秘蔵映像も公開。前期は、「Behind the Scene:The 29th Year」と題し、アルバム『DINOSAUR』のレコーディング風景やツアーのバックステージを収めた映像が上映される。


 展示場には限定グッズの販売スペースも完備。本展示会のオリジナルグッズをはじめ、コイケヤ、PEZ、ギャレットポップコーンなどのお菓子メーカー、G-SHOCK、Shott、PORTERなどのアパレルブランド、計30のブランド・企業とのコラボグッズも充実している。そのほか、30年のエピソードを網羅した「B’z人生ゲーム」のような変り種アイテム、会場限定発売のアナログ盤、さらに松本のギターのシグネチャーモデルといったバラエティに富んだ商品がラインナップされている。


 B’zの歴史が凝縮された『B’z 30th Year Exhibition“SCENES”1988-2018』。日本を代表するロックバンドの歩みを振り返りつつ、本展示を通してB’zの音楽に対する情熱を体感できるはずだ。(泉夏音)