個人情報の塊であるスマホ。誰にだって人に見られたくない中身のひとつやふたつはあるだろう。先日のガールズちゃんねるでは、「突然死したとしてスマホの中身見られたら何が1番ヤバイ?」というのが話題になっていた。集まったコメントからは「女性の闇」の多彩さが感じられる。(文:みゆくらけん)
まずは、男性に負けず「アダルト系」を上げる人が多い。動画の検索履歴以外にも、「電子書籍アプリがアダルト本だらけ」「ブックマークしているアダルトサイト」「彼氏と送り合っているヤバイ画像」などなど、密かに皆さん人生をエンジョイしているご様子だ。
「スポーツクラブのインストラクターに言い寄られる妄想日記。死後に誤解を生みそう」
そして意外にも多かったのが創作系。「自作のBL小説がメモ帳フォルダに沢山入ってる」「小説をメールの未送信ボックスに保存している。人に見せられるレベルじゃないし中二感もすごい」などという声にはじまり、妄想日記を綴っているという主婦のコメントもあった。
「スポーツクラブに行ってるんだけど、そこのインストラクターから言い寄られ(話もしたことない)悶々と悩む様を書いた日記」
「死後…色々誤解をうみそう」と続けているが、確かに、実在する舞台と人物で書いた妄想日記はややこしそうだ。本人死亡で不在の中、これを読んでしまった夫はその後どう脳内処理すればいいのか。どんな風に書かれているのか個人的にはとても読みたいところだが。
画像系では「痛い自撮り」が圧倒的だが、女性ならではと感じたのは、真摯に美に向き合うために、あえて醜い自分の姿を写した画像だ。「ダイエット記録のための自分の身体」「すっぴんで法令線やたるみが一番分かる自分史上最強にブサイクであろう写メ」などがあるという。特にパンチがあったのは「脱毛する前の私の体毛の画像」とコメントした人で、
「どのクリニックの一番毛深かった患者の画像より、比べものにならないレベルで私の方が毛深い。もう、人間じゃなくて動物ってレベルで全身真っ黒だった」
今はツルツルなため「以前の姿を友達も夫も知らないからビックリすると思う」とも。画像を残しているのは動物レベルの毛むくじゃら時代を記念に残しておきたいからなのだろうか。
「持ち主が死んだ瞬間にスマホが爆発する機能」望む声も
その他、死んだことを誰も悲しんでくれなくなるようなゲスい内容の「悪友とのライン」や「愛人とのライン」、「予測変換」、病んでいる時に泣きながら書いた「○○才の私へ」という自分への手紙なども挙がっていた。どれもこれもヤバいが、人間には闇が付き物と考えれば少しほっこりしないでもない。
ちなみに、今回この記事を書くにあたって自分のスマホを確認してみたところ、痛い系自撮りが数枚見つかった。でもまぁこのレベルのことは女性なら誰もがしてそうなので別に自分の死後に見られたってかまわないが、問題は、たまーにノった時に撮ってしまう夫の変な画像だ。今、スマホの中には「薔薇を咥えて開脚している45歳のオッサン」の画像がある(※服は着ています)。徹底した筆者の演技指導で目線も表情もバッチリだが、普段「真面目な人」で通っている夫の仕事関係者に見られたら、終わる。
とりあえず、見られたらヤバいものがある場合は常にロックをかけておいたほうがいい。故人のスマホにロックがかかっていた場合、その解除は「基本的にできない」が各社の回答だ。隠しておきたいデータがたくさん詰まっているスマホは、できれば墓場まで持ち込みたいが、それも無理がある。
「持ち主が死んだ瞬間にスマホ爆発する機能とかできないかな」
というコメントに、共感する人も多いに違いない。