フォース・インディアF1チームは、冬の間に中団グループのライバルたちにつけられた差を取り戻すために、新マシンVJM11にさらなる作業が必要だとしている。
開幕戦オーストラリアGPでは、セルジオ・ペレスもエステバン・オコンも予選Q3に進むことができず、決勝レースでもトップ10内でのフィニッシュは叶わなかった。
フォース・インディアがコンストラクターズポイントを獲得できなかったのは、昨年のモナコGP以来初めてのこと。チームが中団グループのライバルたちに比べて遅れをとっているのではないかという推測が、裏付けられる形となった。
しかしながらチームは、2018年はマシンのパフォーマンスをさらに引き出せると確信を持っており、今後の数戦では弱点のいくつかを補うことができると見ている。
「パッケージを理解するには2、3レースが必要だ。バーレーンでは新たなウイングを持ち込む予定となっている」とチーム副代表のボブ・ファーンリーは述べた。
「まだシーズンの初めだ。これからまだ20戦が控えている。マシンの開発を進めて我々の強みを見せる機会はいくらでもある」
「まだすべてが仕上がっているわけではない。今のところ、エイペックスからコーナー出口にかけての部分に問題がある」とテクニカルディレクターのアンディ・グリーンは、Auto Motor und Sportに述べている。
フォース・インディアはメルセデスからパワーユニットの供給を受けている。メルセデスがエンジンパワーの面を大きく前進させた一方で、ライバルチームたちがそれ以上の進歩を遂げたのではないかと、ファーンリーは危惧している。
「2017年のオーストラリアGPと比較すると、メルセデスPUを使用しているチームは平均して1.1秒改善している」とファーンリー。
「残念ながら、ルノーPUを搭載するチームは1.6秒改善してきている。彼らがまさに我々のライバルなのだ」
ルノーはワークスチームの他に、マクラーレンとレッドブルにもパワーユニットを供給している。彼らがチャンピオンシップにおいてフォース・インディアのポジションを脅かすことになるだろうと、ファーンリーは考える。
「彼らは我々よりも多くの予算と人員を抱えているだけでなく、優秀なドライバーも擁している。そのため昨年と同様のクオリティを見せることが一層重要になる。一貫性と信頼性、そして優れた戦略が必要だ」
フォース・インディアは過去2シーズンでコンストラクターズランキング4位につけているが、2018年はその地位を守るための戦いに直面している。
「2017年に我々のマシンが4番手になったことはほとんどない。それにも関わらず、我々はコンストラクターズ選手権を4位でフィニッシュしたのだ」とファーンリーは指摘した。
オーストラリアGPを11位でフィニッシュしたセルジオ・ペレスは、チームが迅速に改善を施せることに何ら疑いを持っておらず、以下のように語った。
「僕たちはポイントを獲得するレベルの戦いにすぐに戻るよ。早ければバーレーンでは、改善されているだろうと期待している」