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シルヴェスター・スタローン、ウィリアム・シャトナー、ブリトニー・スピアーズも 「死亡説」はなぜ拡散されるのか

2018年03月31日 05:03  Techinsight Japan

Techinsight Japan

スタローンも「死亡説」が流れたことが(画像は『Sly Stallone 2018年2月12日付Instagram「Slicing away in the editing room… I enjoy this part of the picture making process a great deal.」』のスクリーンショット)
アクション俳優シルヴェスター・スタローンが死去したとする嘘が、老いて弱り切って見えるスタローンの写真と共に拡散されたのは今年に入ってからのこと。これに驚いたスタローンが「どうか、こんなバカな話は信じないでくれ。俺は生きているし、ハッピーで元気だぜ…まだパンチだってくりだしてる!」と否定していたが、このような「死亡説」を流されるセレブは決して少なくない。

先日、『スタートレック』シリーズのカーク役ウィリアム・シャトナーにつき「死去した」とする嘘を「Avocet Retail Sales」と題したFacebookページの主がアップ。このニュースに驚いた人物がシャトナーに宛て「死んだことになっていますよ?」などとツイートし、非常に気分を害したシャトナーはフェイクニュースのアップを野放しにしていたFacebookに対し、こんな苦言を呈した。

「『Avocet Retail Sales』がFacebookの検閲にパスするって、どういうことなんだ?」
「(Facebook側は管理を)きちんとしていると思っていたのだが。」

その後Facebook側は同ページを削除しシャトナーに「お知らせいただき感謝します」と礼を伝え、シャトナーは「どうも。私に死ぬ予定はないので、こういうものは引き続きブロックしてください」と返事を送っている。

スタローン、シャトナー、さらにはブリトニー・スピアーズやマイリー・サイラスなど、多くの人気セレブ達が死亡説を拡散された経験がある。嘘とはいえ非常に悪質だが、このようなデマが何度も拡散されるのは、一体どうしてなのか。その背景について、英メディア『The Independent』は以下のような理由を挙げている。

■嘘をあっさり信じたり、そういった死亡記事を読みたがる人が多いから
■世界各地でこの手の噂が次々と浮上するが、時差の関係で「死去した」と言われる人々&関係者が就寝中のこともある。よってメディアなどが記事の信ぴょう性を確認できず、彼らが就寝中にあっという間にネットで世界中に拡散してしまう
■人に嘘をつき動揺させるのが好きな人がいる

アクセス数を稼ぐため、単なる人騒がせなど理由は様々だが、「死んだ」と嘘を書かれ世界中で話題にされる人々やその家族の気持ちを全く考慮しない、非常に悪質なデマであることは言うまでもない。またスタローンの死亡説拡散のツールにつき『The Independent』は「インスタグラムである」と伝えている。SNSの普及により便利になった点も多いが、その分情報の見極めが難しくなっていること、またストーカー事件などトラブルも増えていることも十分に理解しておきたい。

画像は『Sly Stallone 2018年2月12日付Instagram「Slicing away in the editing room… I enjoy this part of the picture making process a great deal.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)