宮藤官九郎脚本のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の追加キャストが発表された。
2019年1月から放送される『いだてん~東京オリムピック噺~』は、オリンピックの歴史を題材にした宮藤官九郎のオリジナル脚本作品。日本初のオリンピック選手・金栗四三役を中村勘九郎、1964年の東京オリンピックを組織委員会事務総長として成功に導く田畑政治役を阿部サダヲが演じ、ダブル主演を務めるほか、綾瀬はるか、生田斗真、竹野内豊、ピエール瀧、杉本哲太、大竹しのぶ、役所広司、ビートたけし、森山未來、神木隆之介、橋本愛、峯田和伸(銀杏BOYZ)、松尾スズキらの出演が明らかになっていた。音楽は大友良英が担当。
今回出演が発表されたのは、中村勘九郎演じる金栗四三のゆかりにある地元・熊本の人々として、四三の父親役の田口トモロヲ、母親役の宮崎美子、のちの義父・春野役の志賀廣太郎、名家の跡取り・池部役の高橋洋。また四三の盟友・三島弥彦の兄・弥太郎役を小澤征悦、弥太郎と弥彦の母役を白石加代子が演じる。
さらにビートたけし演じる物語の案内人・古今亭志ん生の妻・りん役に、実際のりんの孫である池波志乃、弟子・今松役に荒川良々がキャスティング。また日本最初のスポーツ同好会「天狗倶楽部」の仲間を満島真之介、近藤公園、武井壮が演じるほか、女性記者・本庄役の山本美月、大隈重信役の平泉成、内田公使役の井上肇の出演も明らかになった。
あわせて番組のタイトル題字を横尾忠則が手掛けることも発表。横尾は「『いだてん』は韋駄天と書く。仏舎利を奪って逃げた鬼を追っかけて捕まえた神様のことを言うらしい。鬼よりも速い神様だったのだろう。『いだてん』とはとにかく速く走ることだということを子供の頃から何となく知っていた。そんなわけで走り続けるドラマになってもらいたい」とのコメントを寄せている。
また自身の祖母役を演じる池波志乃は「思うところあって、20年近く休業していた女優をやらせていただく決意をしたのは、祖母の役だからです。35年前に演じていますが、若い時の祖母は私にとっても想像の人物でした。今回は今の私と同世代、その頃の『りん』は子供心にもはっきり覚えています。何より楽しみなのは、容姿以外はある意味そっくりな?最高の『志ん生』ビートたけしさんと共演できること!噺家のおかみさんとして、家族や弟子たちを下町の家で守ります」と意気込みを語っている。