マクラーレンのザック・ブラウンが共同オーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツは4月21~22日、ドニントンパークで開催されるイギリスLMP3カップでオンローク・オートモーティブ社の新型プロトタイプカー『リジェJS P4』をデビューさせると発表した。
2017年のル・マン24時間レースにおいて、車両概要とスケールモデルが発表されたリジェJS P4は、かつてF1にも参戦した“リジェ”ブランドでLMP2用マシン『JS P2』『JS P217』、LMP3マシン『JS P3』などのプロトタイプカーをリリースしているオンローク・オートモーティブの最新レーシングマシンだ。
プロトタイプカーのエントリーモデルとして位置づけられる同マシンは、“FIAフリー・フォーミュラ”というカテゴリーに分類され、スプリント・セリエ、24時間プロトシリーズ、アブダビ12時間等のシリーズに参加可能とされていたが、今季からACOフランス西部自動車クラブが支援するイギリスLMP3カップにも参戦できるようになっている。
2017年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP3クラスチャンピオンとなったユナイテッド・オートスポーツは、昨年から自国初のプロトタイプ選手権として発足したイギリスLMP3カップにも参戦。多くのチームと同様にオンローク製LMP3マシン、リジェJS P3で挑んだ初年度はシリーズランキング2位となった。
そんなチームは4月21~22日に開催される2018年シーズン開幕戦ドニントンパークで2台のリジェJS P4を実戦デビューさせると発表。ドライバーラインアップは現在のところ明らかにされていないが、ブランズハッチ、シルバーストン、スネッタートン、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われるシリーズ戦に参加すると考えられる。
「ドニントンパークでリジェJS P4をデビューさせることになり、本当にうれしく思う」と語るのはチームオーナー兼マネージングディレクターのリチャード・ディーン。
「プロトタイプレースに参加していみたいと考えているドライバーにとって(リジェJS P4)は最適なパフォーマンスレベルのクルマだ。また、LMP3カップもまた、そんなドライバーを受け入れるための完璧なプラットフォームを持っている」
「我々はすぐに参戦ドライバーを発表する予定だが、LMP3のようにこのカテゴリーが独自シリーズに発展していくことを期待しているんだ」