ドラマ『夕凪の街 桜の国 2018』のキャストが発表された。
8月6日にNHK総合で放送される同作は、『この世界の片隅に』で知られるこうの史代の漫画『夕凪の街 桜の国』をもとにした作品。原作の設定を2018年に置き換え、オリジナルストーリーを加えてドラマ化し、昭和30年である1955年と平成30年である2018年を舞台に、幸せや家族を問う。制作は今年開局90年を迎えたNHK広島放送局が担当する。
2018年に出版社で働く石川七波役に常盤貴子。七波の叔母で、広島で被爆した経験を持つ平野皆実の過去を川栄李奈が演じる。さらにキャストには小芝風花、平祐奈、工藤阿須加、浅利陽介、キムラ緑子、橋爪功らが名を連ねている。脚本は映画『誘拐』、ドラマ『模倣犯 前編・後編』の森下直。
■常盤貴子のコメント
発売当時、友達と「映像化したら素敵だねぇ」と話していた、その作品にまさか自分が関われるとは、思ってもみませんでした。大好きなこうの史代さんの世界に自分が入れることは、喜びと、恐れ多い気持ちとの間で行ったり来たりしていますが、原作のファンだから感じられることがあるのかも、と、参加させて頂くことにしました。
実は私、これまでの人生で広島市内に行ったことがありません。そのことがずっと心に引っかかりながらも、「いつの日か」と、その気持ちを置き去りにしてきました。私と同じような人たちにとって、このドラマが、広島に生き、守ってきた人々とを繋げるバトンになれたら、と願うばかりです。
■川栄李奈のコメント
今回お話をいただき、とてもありがたく思っています。戦争を経験したことのない世代の私が、役で戦時を経験することができるのは貴重なことなので大切に演じようと思います。実際に広島に行って、原爆ドームや平和記念公園、資料館を見たときに自分が感じた感情や、戦争を体験した方の気持ちを役で表現できるよう精一杯頑張ります。