メルセデスの予選での圧勝を阻止したいレッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、予選Q3での速さを生み出す特別なエンジンモードの使用を禁止すべきであると主張している。
メルセデスはQ3で大きくタイムを削り、ライバルたちとのギャップを広げることが多く、オーストラリアGPではルイス・ハミルトンはQ2での1分22秒051に対して、Q3では1分21秒164と、0.9秒近くも速いタイムをたたき出し、ポールポジションを獲得した。2位のフェラーリのキミ・ライコネンとの差は0.6秒以上だった。
ホーナーは、メルセデスがいわゆる“パーティーモード”と呼ばれるエンジンセッティングを使用してアドバンテージを得ているとして不満を持っており、予選中のエンジンモード変更を禁止するべきであるとの考えを示した。
「マシンが予選を走り出したら、(セッティングを変更できない)パルクフェルメ状態になる。エンジンモードも同じように、ガレージを出てからグランプリを終えるまでの間、凍結すべきなのかもしれない」とホーナーは語った。
「ルイスはQ2に比べてQ3で大きくタイムを縮めた。彼らには予選の序盤には使う必要のない予選モードがある。(予選序盤には)エンジンに負荷をかけないためだ」
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、F1テクニカルレギュレーションが一新される2021年までは、メルセデスの優位が続くと予想しており、FIAはマニュファクチャラー4社のパワーユニットのパフォーマンス均衡化のために対策を講じるべきであると発言している。
レッドブルが搭載するルノーのパワーユニットは進歩してはいるものの、メルセデスとの差はいまだに大きいとホーナーは述べた。
「(土曜の)スピードトラップを見てみるといい。ルノー搭載車は、ダウンフォースの量によって多少は違うが、(後方の)大体同じ位置にいた」
「我々はこのエリアにおいて改善する必要がある」
「プランが進行中だ。ルノーはプランのすべてを明かしてはいないが、我々は対策に動いているところだ」