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マリエが飲食店のユニフォームを初プロデュース、桜で染めたシャツなど展開

2018年03月28日 21:23  Fashionsnap.com

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マリエ(中央)がデザインしたユニフォーム Image by: FASHIONSNAP / PASCAL MARIE DESMARAIS
マリエが、3月29日に開業する新商業施設「東京ミッドタウン日比谷」内にオープンするバルニバービのレストラン&ティールーム「ドローイング ハウス・オブ・ヒビヤ(DRAWING HOUSE OF HIBIYA)」のスタッフユニフォームをプロデュースした。飲食店のユニフォームをプロデュースするのは今回が初めて。自身のブランド「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS)」を通じてデザインも手掛けた。

 マリエはホールスタッフとキッチンスタッフ両方のユニフォームをプロデュース。ホールスタッフはエプロンとシャツの組み合わせで、エプロンは設計図をベースにしたアートグラフィックを一反にプリントし、パズルのように裁断することで「チームワーク」というコンセプトを表現した。シャツおよびシェフコートではもう一つのコンセプト「育つ空間と育てる空間」を体現するべく草木染めにこだわり、本物の桜でほのかにピンク色に染めた。シャツはバルニバービが普段使用しているものをベースにパターンを引き直し、国産デニムの発祥地でユニフォーム産業でも知られる岡山県倉敷市児島にあるデニムの生産会社に縫製を依頼。マリエは「地産地消と日本の制服産業のルーツを生産工程に取り入れたかった」とし、シャツにはデニムと同じ縫製が施されたほか、脇の縫い合わせ部分にデニムの糸があしらわれた。
 マリエはバルニバービと10年以上交流があり、今回はバルニバービ側からユニフォームのプロデュースのオファーがあった。構想・制作期間は約半年。一部の招待客を招いた試食会では、ユニフォームから会話が生まれた場面もあったという。
 ユニフォームを手掛ける上で日常着のデザインと異なる部分として、マリエは「ユニフォームは多くの人を一気に包み込んであげられる服。もしかしたら私服よりも着ている時間が長いかもしれないので、より愛情を込めてデザインした」とコメント。今後もユニフォームのプロデュースに意欲を示しており、「これまでは私たちファッションデザイナーがユニフォームの市場に参入できる隙間はあまりなかったが、今は制服の在り方について見直され始めている。ユニフォームは自分たちのチームワークにもつながってくる。洋服には周りの環境も変えてしまうくらいのパワーがあると思っているので、今後も機会があればプロデュースに挑戦して、着る人皆さんに楽しんでもらいたい」と話した。
■DRAWING HOUSE OF HIBIYA営業時間:11:00~23:00 LUNCH 11:00~14:30(L.O.) TEA TIME 14:30~17:30 DINNER 17:30~22:00(L.O.)住所:東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷6階アクセス:東京メトロ日比谷線「日比谷」駅、千代田線「日比谷」駅 直結     都営地下鉄三田線「日比谷」駅 直結     JR山手線、京浜東北線「有楽町」駅 徒歩5分     東京メトロ有楽町線「有楽町」駅 直結(徒歩4分)     東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、銀座線「銀座」駅 直結(徒歩5分)電話番号:03-3519-3700定休日:施設に準ずる席数:149席(店内113席 / テラス36席)公式サイト