おぎやはぎの矢作兼さんが3月22日、ラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ)で、テレビ番組のロケ中にカメラの前を横切る男性を「老害」と批判し、物議を醸している。
「ロケをしていていつも思うんだけど、カメラいて、タレントいて、ちょっと道を塞いじゃう時があるわけ。(中略)『なんで俺がお前たちのために違うルートを通らないといけないんだ』という顔と姿勢で横切るおじさんて必ずいるの」
矢作さんは続けて、「俺だったら映画の撮影してたら通らないよ。普通、どんなに急いでたって」と自分だったら横切ったりしないと話し、配慮をしない男性は「老害ってやつだろう」と指摘した。
「カメラ回してりゃそれが優先されると思い込んでる思い上がりっぷり」
矢作さんがわざわざカメラの前を横切る中年男性を迷惑に思うのも無理はない。ロケがどんなに邪魔だとしても、あえて撮影を妨害するのは大人げない気もする。しかしテレビの撮影の方こそ邪魔だと感じている人は少なくない。
この発言に対して、ネットでは、「何様だ」という批判の声が上がった。公共工事等ならわかるが、テレビ番組の撮影のために、なぜわざわざ迂回しないといけないのか、というのだ。
「人様の公道の往来邪魔する権利がテレビにはあるんか。邪魔なのはお前らだろ」
「カメラ回してりゃそれが優先されると思い込んでる思い上がりっぷり。まさに老害やんか」
ヤフー!知恵袋にも、なぜ撮影のために、一般の人が通行止めになるのかという疑問がいくつも投稿されている。ある投稿者は、いつも使っている道が撮影で通行止めになり、急いでいるにも関わらず「今来た道を戻って、一つ目の角を曲がって迂回して!」とスタッフに言われた。
結局10分ほどロスして、会議に遅刻してしまったといい、「朝の通勤通学の時間帯に、大通りを通行止めにして撮影するなんて、非常識だと思いませんか?」と怒りを露わにした。
「道路を通行中の一般の方に対して協力を依頼することは考えられます」
テレビ番組や映画の撮影を行う場合には、道路の使用許可を取らなければならない。しかし、使用許可を取ったとしても交通の規制を行うことはできないようだ。キャリコネニュースが警察庁に問い合わせたところ、
「撮影者の方が法令に基づく交通の規制を行うことはできません」
「道路を通行中の一般の方に対して協力を依頼することは考えられます」
という回答が返ってきた。一般の歩行者に迂回する義務はないということだろう。