2月のリキモリ・バサースト12時間で開幕した2018年のIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジに、ホンダ/アキュラNSX GT3が参戦する可能性が浮上した。HPDホンダ・パフォーマンス・デベロップメントのリー・ニフェネガーによれば、複数のチームがIGTCに組み込まれているトタル・スパ24時間、カリフォルニア8時間へのエントリーへ向けて動き出しているという。
ホンダ/アキュラは2017年10月にラグナ・セカで行われたIGTC最終戦にリアルタイム・レーシングとタッグを組んで参戦してシリーズデビューを果たした。また、今年は鈴鹿サーキットで8月に開催されるIGTC第3戦鈴鹿10時間耐久レースにもエントリーしている。
この鈴鹿10耐に加え、ヨーロッパや北米を拠点とするカスタマーチームがIGTC第2戦のスパ24時間、最終戦のカリフォルニア8時間への出場を検討しているという。
現時点でホンダ/アキュラは参戦マニュファクチャラーとしてシリーズに登録されてはいないものの、NSX GT3プロジェクトを束ねるニフェネガーは、2018年はメーカーとしての存在感を高めていきたいとしている。
「IGTCの残りのラウンドへの出場には、もちろん関心がある」とニフェネガー。
「参戦したいと考えている。スパに向けてはいくつか進行中のものがあり、体制を整えている段階だ。カスタマーチームと話を進めているよ」
「鈴鹿10時間への参戦は確定しており、残りのラウンドにも参戦できないかと思っている。IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップにNSXで参戦中のチームが関心を示しているんだ」
先日開催されたセブリング12時間にNSX GT3でデビューしたCJウィルソン・レーシングは、10月26~28日に開催されるIGTC最終戦参戦に関心があることを表明しており、ニフェネガーのいうチームはCJウィルソンである可能性が高い。
またニフェネガーは、ADAC GTマスターズに参戦予定の新たなチームが7月のトタル・スパ24時間にエントリーする可能性があることを明らかにした。
スパ24時間はブランパンGTシリーズにも組み込まれているため、仮にNSX GT3がスパに参戦した場合、ブランパンGTシリーズにも初登場することになる。
HPDの副社長兼COOを務めるスティーブ・エリクセンは、「(IGTCに)北米ホンダとして強い関心がある」とコメント。SROモータースポーツグループが手がけるIGTCのプラットホームを高く評価する姿勢を示した。
「世界的なプログラムで、IGTC側が求めるものに対し、ホンダ・グローバルとともに調整を進めている。幸いにも、決断を急かされてはいないからね」
「IGTCは優れたコンセプトで、複数の異なる地域をまとめる素晴らしい手法だと思う」