2018年の全日本スーパーフォーミュラ選手権にUOMO SUNOCO TEAM LEMANSから参戦することが決定したピエトロ・フィッティパルディは、5月3日に開幕するWEC世界耐久選手権でスポーツカーレースデビューを果たす予定だ。
デイル・コイン・レーシングとの契約で実現したインディカー・シリーズ、7レースへのスポット参戦に続き、国内最高峰カテゴリーであるスーパーフォーミュラのレギュラーシートを獲得した若手ブラジル人は、2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたエマーソン・フィッティパルディの孫にあたる。
昨シーズン、ワールドシリーズ・フォーミュラV8 3.5シリーズ最後のチャンピオンとなったフィッティパルディは、同シリーズ最終戦が行われた11月のバーレーンで2017年のWECチャンピオンカー、ポルシェ919ハイブリッドをテストする機会を与えられ、LMP1マシンのドライブを経験している。
そんなフィッティパルディを2018/19年WEC開幕戦スパ6時間と第4戦富士6時間で起用すると発表したのは、今季からLMP1クラスに参戦を開始するドラゴンスピードだ。
BRエンジニアリングとダラーラが共同開発したLMP1マシン『BR1』を用いるドラゴンスピードは、ランガー・バン・デル・ザンデ/ベン・ヘンリー/ヘンリック・ヘドマンの3名をレギュラードライバーとすることをアナウンス済み。
しかし、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの前年王者、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)に所属するバン・デル・ザンデは、WTRと全戦出場を盛り込んだ契約を結んでいるため、第4戦ミドオハイオと最終戦プチ・ル・マンの開催日程と重複するWECのスパ、富士ラウンドの欠場を余儀なくされていた。
そのため、チームはバン・デル・ザンデが出場できない2戦に限り、代役としてフィッティパルディを起用するとしている。
予定通りに進めば5月3~5日開催のスパ6時間でスポーツカーレースデビューを果たすこととなるフィッティパルディ。昨年末に行われたWECルーキーテストでは、TOYOTA GAZOO RacingのトヨタTS050ハイブリッドを駆るフェルナンド・アロンソを上回る新人勢最速タイムをマークしている。