FIAヨーロピアンF3選手権の2018年シーズン開幕に向けた計4日間に渡る公式テストがハンガロリンクとレッドブルリンクで行われ、どちらもミック・シューマッハー(プレマ・セオドール)がトップタイムを刻んだ。
総勢23名のドライバーが参戦する2018年のユーロF3。開幕戦は5月12~13日のフランス・ポー大会だが、それに先駆けたテストが3月22~23日にハンガロリンクで、3月26~27日にレッドブルリンクで行われた。
テスト前半戦となったハンガロリンクは、両日とも晴天に恵まれたものの、低い気温のなか行われ、初日はシューマッハーが1分34秒304のベストタイムを記録。2番手に全日本F3選手権に参戦していたアレックス・パロウ(ハイテックGP)が1分34秒348で続いた。
ハンガロリンクでのテスト2日目は、そのパロウが1分34秒308でトップタイム。前日のシューマッハーにはわずかに届かなかったものの、上々の仕上がりをみせた。また、この日はトップから18番手までのドライバーが1秒以内のギャップに収まる激戦となっている。
「僕にとって、この2日間は少しでも多くのマイレージを稼ぎ、可能な限りいろいろなことを試すことが目標だった」とパロウ。
「2017年は全日本F3選手権で戦っていて、今年からユーロF3に参戦する。だから、このシリーズで使われているハンコックタイヤや僕が使うメルセデスエンジンに慣れる必要があったんだ」
2日間のインターバルを挟んで行われたレッドブルリンクでのテスト後半戦初日は、2017年のマカオGPウイナーであるダニエル・ティクトゥム(モトパーク)が躍進。1分23秒037でトップにつける。2番手はシューマッハー、3番手はパロウだった。
迎えたテスト最終日はシューマッハーがフェルディナンド・ハプスブルク(カーリン)とのタイムアタック合戦を制し、1分22秒828でトップ。ハプスブルクは1分22秒928で2番手につけた。
また、3番手にはルーキーでルノー育成ドライバーであるサシャ・フェネストラ(カーリン)、4番手にはセバスチャン・フェルナンデス(モトパーク)が続いた。
シリーズ唯一の日本人ドライバーとして、2018年シーズンを戦う佐藤万璃音(モトパーク)はハンガロリンクでのテストこそ、初日15番手、2日目18番手と後方に沈んだものの、レッドブルリンクでは初日8番手、2日目9番手と両日ともトップ10入りを果たす走りをみせている。