デイトナ24時間をGTDクラス15位で完走した14号車レクサス 北米耐久シリーズのIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに、2017年にデビューした新型レクサスRC F GT3で参戦している3GTレーシング。14号車と15号車の2台のレクサスを走らせる同チームは、1月末に開催された開幕戦デイトナ24時間レースに続き、3月17日に行われた第2戦セブリング12時間レースでも2台が揃って完走を果たした。
14号車レクサスにドミニク・バウマン/カイル・マルチェリ/ブルーノ・ジュンケイラ/フィリップ・フロメンウィラー、15号車レクサスはジャック・ホークスワース/デビッド・ハイネマイヤー-ハンソン/ドミニク・ファーンバッハー/スコット・プルエットというように昨年から大きくドライバーラインアップを変更して2018年シーズンに臨んでいる3GTレーシング。
シリーズの今季オープニングイベントとなったデイトナ24時間ではレース序盤、2台のレクサスがワン・ツー体制を築くなど好調な走りを披露する。
しかし、不運なタイミングで出されたフルコース・イエロー・コーションや長いレースの中で起こるトラブル、アクシデントなどにより徐々に順位を落とし、最終的に15号車レクサスがGTデイトナ(GTD)クラス9位、14号車レクサスは同15位でのフィニッシュとなった。
開幕戦から約2カ月後の開催となった第2戦セブリング。決勝前日に行われた予選では、このレースからマシンカラーリングがブルーからレッドに変わった15号車レクサスが、GTDクラス3番手を獲得する。また、僚友14号車レクサスも同じく2列目のクラス4番手につけた。
迎えた決勝でも2台のレクサスは好調を維持。特に15号車レクサスはスタートでクラス首位に躍り出ると、その後45周に渡ってレースをリードしていく。
しかし、気温が高くなるレース中盤は苦戦を強いられ、ポジションダウンをクラス15番手まで下げてしまう。それでも、レース終盤にかけては前を行くライバルたちを猛追。最終盤では1時間20分を超えるロングスティントを設けるなど、攻めの姿勢でふたたびポジションを回復していき、チェッカーまで残り1時間の時点ではクラス9番手だったものの、燃費走行作戦が功を奏しクラス5位フィニッシュを果たしている。
15号車レクサスと同様に、レース序盤はトップグループの一員としてレースを引っ張っていた14号車レクサスは、ファステストラップを記録するなど速さを見せていたが、レース中盤にボンネットフードが3度に渡って浮き上がってしまうトラブルに泣かされ、結局14位でレースを終えることとなった。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ次戦ロングビーチは、プロトタイプクラスとGTル・マンクラスのみが出場するレースとなるため、3GTレーシングの次なる戦いの場は、5月4~6日開催の第4戦ミドオハイオとなる。