FIAのGTコミッションは、3月9日に行なわれたワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)で、FIA-GT3車両に最低生産台数を課すことを決定した。突然の発表と思われたが、その予兆は以前からあった。2017シーズン終盤、FIAからレクサスに「RC F GT3を世界で20台売れ」というお達しがあったとの噂が流れたのだ。
実際、今回の規定はホモロゲーション取得から1年以内に最低10台、2年以内に合計20台の生産と定められている。“売れ”ではなく“作れ”という違いこそあるが、2年目を迎える17モデルのRC F GT3にとって、20台という数字はピタリとあてはまる。
この生産台数規定の対象となるのは、今後ホモロゲーションを取得する車両に課される見込みだ。となると、RC F GT3、昨年アメリカのIMSAやPWCに参戦していたホンダNSX GT3は対象外ということになる。先に挙げたFIAからのレクサスへのお達しは、この制度の導入にあたり示しをつける意味合いがあるのかもしれない。