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乃木坂46が手にした、愛を分けあい生まれる絆 『乃木坂46時間TV』後半戦トピックとともに辿る

2018年03月27日 16:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 乃木坂46のインターネット特別番組『乃木坂46時間TV』が、3月25日17時頃に46時間に渡るオンエアの幕を閉じた。AbemaTV、SHOWROOM、ニコニコ生放送、YouTube、LINE LIVE、Rakuten TVの6社にて3月23日19時からスタートした今回の番組。2016年以来2年ぶり3度目の放送とあり初参加の3期生、そして初の試みとなる「6軍団冠番組×6配信事業者独占放送」に注目が向いていた。本記事では、放送の折り返しとなる24日18時以降の後半戦を中心に今回のオンエアを振り返っていきたい。


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 可能な限りオンエアを観ていた中で、筆者が最も頑張りを感じたメンバーは、3期生の向井葉月だった。メンバー一人ひとりが、企画&制作&出演で各10分間の冠番組を作成する「乃木坂電視台」では、白石麻衣の“ナイスひょっこりー!”が炸裂した「しらいしはん」、生田絵梨花は「フィンランド民謡」「沖縄民謡(『乃木坂工事中』で披露)」に続く「ヨーデル」を歌唱し、大トリを飾る松村沙友理では全身タイツの“マツミン”が2年ぶりに復活。高山一実、中田花奈と新たな仲間・若月佑美、梅澤美波、阪口珠美を引き連れ、シュールな笑いを巻き起こした。1期生、2期生の先輩達が大きな話題をさらっていく中、一際大きなバズを生み出したのが「向井葉月の本気でわんこそば」。食いしん坊の向井が、制限時間10分で何杯わんこそばを食べれるかというこの企画。女性の平均記録は、60杯前後であるが、向井は目標の80杯を大きく上回る106杯を記録。以前より3期生のバラエティ班としてメキメキと力を付けていた彼女だが、80杯を超えたあたりからの“覚醒モード”はリアクション、顔芸含め見応えのある映像に仕上がっていた。さらに「星野みなみの10分クッキング」にも向井は参加し、尊敬する星野の作るオムライスを食べにスタジオを飛び出していくけがれのない姿は、同席していた高山をはじめ多くのメンバーが絶賛。ほかにも、富士急ハイランドでのジェットコースター、「朝桜中継」で同期からの無茶振りレポート、マツミンの次回メンバーに意欲を見せる姿など、随所において向井のバラエティ班としてのキャラが光っていた。


 生中継にサプライズは付き物。生駒里奈、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、新内眞衣、松村沙友理、若月佑美が所属する犬メンの冠番組「いつもの鍋パーティー」には、卒業生の伊藤万理華が登場し、スタジオ中継、46時間ちぎり絵アートプロジェクトの定点カメラにも姿を見せファンを喜ばせた。中でも、ファンにとって最大のサプライズとなったのが、昨夏より体調不良が続き、11月からは療養に専念するため活動を休止していた北野日奈子の登場だ。ちぎり絵アートプロジェクトの手伝いをにしきたということで星野みなみ、相楽伊織が北野を迎え入れると、彼女のニックネーム「きいちゃん」がTwitterのトレンドにランク入り。3人のスリーショットをアップした公式アカウントのツイートは、9600RT、3万8000いいねを超えており、多くのファンが彼女の復帰を心待ちにしていることを表している(3月26日時点)。変わらずのあどけない笑顔を振りまきながら北野は、「これからは少しずつファンの方の前に出られるように頑張っていくので、応援よろしくお願いします」とコメントし、近日中の復帰を約束した。


 また、46時間ちぎり絵アートプロジェクトでは、20枚目シングル『シンクロニシティ』の参加をもって、グループからの卒業が決まっている生駒が描かれた。桜が咲く青空の下、生駒が明日を見つめる様子に本人は「あ、私でいいんですね」と照れくさそうに感謝を述べる。さらに、生駒は3日間以上寝ずにメンバーを支えるスタッフの苦労に触れ、涙するスタッフにもらい泣きする場面もあった。4月22日には、日本武道館にて『乃木坂46 生駒里奈 卒業コンサート』の開催が決定。「いろいろ考えてはいるんだけど、リハーサルの期間、3期生は舞台(『星の王女さま』)だし、みんな仕事があって大変だろうなって。乃木坂としては最後だけど、選抜発表でも言ったように卒業シングルにはしないし、卒業ライブにはしないつもりなので、楽しもうと思って会場に足を運んでくれたら嬉しいです」と武道館公演に向けてコメントした。


 エンディングにて、キャプテンの桜井は「何かを成し遂げると、絆って必然的に生まれるもの」と46時間を通して得た達成感を述べていたが、まさに今、乃木坂46にあるのは全体曲「設定温度」、そして次のシングル曲「シンクロニシティ」で歌われている誰かを思いやる心。6周年を迎えた乃木坂46が、今回の放送を通して手にしたのは、愛を分けあうことで生まれる絆だった。(渡辺彰浩)