厳しい週末となったトロロッソ・ホンダ、今年から始まったグリッドキッズなどF1オーストラリアGP週末の様子をムッシュ柴田氏が届けしていきます。
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アルバートパークがまだ晴れていた頃のこと。ファンイベントに参加したばかりのメルセデスのトト・ウォルフと、フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネが並んで歩いてました。
この二人、実はけっこう仲良しなんですよ。イベントにはレッドブルのクリスチャン・ホーナーも呼ばれてたんですが、彼はさっさと先に行ってて、一方この二人は何やら親密に話しながら、のんびり歩いていたわけです。
するとサインブースに集まってたファンたちから、「トト~」と歓声が上がりました。
喜んで歩み寄って、気さくにサインに応じるトト。なぜか「マウリツィオ~」という声はまったくかからず、アリバベーネ代表は一人寂しくパドックに戻っていったのでした。
ところで開幕戦はピエール・ガスリーくんに木曜から日曜までずっと張り付いていたのですが、フランス人でもどちらかというとラテン系気質というか、けっこう感情の起伏が激しいことが見て取れました。
これは木曜日のフランス語囲みの一場面。こちらが質問する前に、「レッドブルのココナッツ味飲んだ?めちゃくちゃおいしいよ」と話し出して、もうそれからは取材とは言えないグチャグチャ状態。ガスリーくんの機嫌がすごくいいことだけは、よくわかりました。
それが土曜日は、こんな感じでした。自分のミスで予選最下位に終わった直後の囲み取材では、ほとんど目がうつろ。このあとフランス語囲みに移るとようやく、「明日のレースではエキサイトしすぎないように、精神安定剤でも飲もうかな」という軽口がでるくらいまでは回復してました。
そして日曜日。
スタート直前のグリッドでは、パドックでは見せたことのない厳しい表情で、エンジニアと念入りに打ち合わせしてました。いろいろ状況変化に合わせた戦略も考えてたとレース後に語ってましたが、まさかのホンダ製パワーユニットのトラブルで早々にリタイア。
でも囲みでは比較的淡々と、レースを振り返ってました。
直後にトロロッソのホスピタリティに乱入してきた子供たちにも、ずいぶん時間をかけて、喜んでサインしてましたしね。来週の第2戦バーレーンGPでは、ぜひ本来の実力を発揮してほしいです。
ところで今年から始まった「グリッドキッズ」。
子供たちも何していいのかよくわからないようだったし、周りの大人たちもかまってるヒマはないし、主催者は何をしたかったのか、完全に意図不明状態でした。
グリッドガール、カムバッ~ク!!(笑)