F1開幕戦オーストラリアGP、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、パワーユニットトラブルのため決勝をリタイアした。ガスリーは当然のことながら落胆しているが、トラブルをしっかり対策し、次からいい戦いをしていきたいと、前向きな発言を行った。
プレシーズンテストでは大きなトラブルがほとんどなく、非常に順調に過ごしたトロロッソ・ホンダは、大きな期待を抱いて初めてのレースに臨んだが、予選ではブレンドン・ハートレーが16位、ガスリーが20位とともにQ1で敗退した。
決勝ではハートレーはスタート直後にタイヤをロックさせ、予定外のタイヤ交換を行わざるを得ず、最後尾に沈み、その位置でフィニッシュ。ガスリーは1周目にポジションを上げ、16番手を走っていたが、14周目にMGU-H関連のトラブルが発生し、ピットに戻ってリタイアとなった。
「シーズン開幕戦としていい出だしではなかったね。ターン12を過ぎたところでエンジンが止まり、その後、また始動したものの、スロー走行しかできず、シフトアップできなかった」とガスリーはレース後に語った。
「困ったね。でも仕方ない。今後のレースに向けて皆ができる限りの対策に取り組んでくれるはずだ」
「テストはとても好調で、問題が全く起こらなかった。すごく期待していたんだ。なのに今(開幕戦で)問題が出てくるなんて残念だよ。むしろテストの最終日に起きて、ここではトラブルフリーで走れる方がよかった」
2018年F1ではパワーユニットの基数制限がさらに厳しくなり、21戦のシーズンにおいて、6エレメントのうちエンジン(ICE)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限される。
ガスリーは、トロロッソ・ホンダはいずれこの制限を超え、グリッド降格ペナルティを受けることになると予想している。
「今年のレギュレーションはきつい。簡単にはいかないだろう。いずれペナルティを受けることになる。でも今はそれについて考えたくない。次のグランプリでいい週末を過ごすことを考えたい」とガスリー。
「問題が起きて、チーム全員ががっかりしている。でもいい要素に目を向けて、よくなかったことからは学び、次のバーレーンにはもっと強くなって戻ってきたい」
「(グリッド降格ペナルティに)いずれ直面するだろうことは分かっている。でもテストが順調だったので、楽観的な思いでいたんだ」とガスリーはCrash.netに対してコメントしている。
「今後のシーズンに向けて楽観的な気持ちを維持していかなければならない。今回トラブルが起きたけれど、だからといって毎レースウイークエンド、トラブルが出るというわけではないだろう。大事なのは、問題の原因を正確に理解することだ」