トップへ

「プリキュア」3世代ピンク声優座談会、 先輩・高橋李依&美山加恋が引坂理絵に伝える想いとは…

2018年03月26日 12:53  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

「プリキュア」3世代ピンク声優座談会、 先輩・高橋李依&美山加恋が引坂理絵に伝える想いとは…
2018年3月17日(土)より全国公開中の『映画プリキュアスーパースターズ!』。2016年に放送された『魔法つかいプリキュア!』を筆頭に、その次作『キラキラ☆プリキュアアラモード』、そして現在好評放送中の『HUGっと!プリキュア』を含めた3世代12人のプリキュアが集結し、怪物・ウソバーッカから世界を守る物語だ。

今回、本作の上映に先駆け、上記3作品のメインキャストより、朝日奈みらい/キュアミラクル役の高橋李依、宇佐美いちか/キュアホイップ役の美山加恋、野乃はな/キュアエール役の引坂理絵ら3名にインタビューを敢行。映画の見どころから、プリキュア声優の座長として先輩から後輩へのアドバイスなど、思い思いに語っていただいた。

『映画プリキュアスーパースターズ!』
2018年3月17日(土)ロードショー
>公式サイト


■3世代のプリキュアが集結!

――まずは本作への出演が決まった際の心境を教えてもらえますか?

引坂理絵(以下、引坂)
プリキュアの劇場作品に出演するのは初めてなのでとても嬉しかったです。

美山加恋(以下、美山)
ヤパパがプリキュアになれたのがすごく嬉しくて、『プリアラ』の現場でもみんなで「おめでとう」と言っていました。だから映画のアフレコ現場でも、引坂さんをみんなで応援しちゃうんです(笑)。そういうアットホームな時間を過ごせたので、すごく楽しい時間でした。ちょうど『プリアラ』最終回の放送が映画のアフレコの2日目で、だから「私たちの足跡を残すぞ!」みたいな気持ちでみんな臨んだのかなって感じました。

高橋李依(以下、高橋)
去年の『映画プリキュアドリームスターズ!』では三世代、その前の『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』はすべてのプリキュアが集合するオールスターでしたが、「今年はどんな作品になるんだろう?」とそわそわしていました。それで私たちの代のプリキュアも登場できると知ってとても嬉しかったです。

――『まほプリ』は今年一番先輩のプリキュアとなりましたが、その点はいかがでしたか?

高橋
逆に先輩を意識しないように演じました! 見て下さる方はもしかしたら『魔法つかい』のみんなを先輩というポジションで見るかもしれませんが、みらいたちにとってはあくまで現役の活動なので、先輩感を特別意識せず、楽しんでいました。

――『プリアラ』は今年で初めて先輩になりますよね。

美山
やっぱり引坂さんがいるからかみんな「仲間」って感じがして、先輩だからといってとくにアドバイスするみたいなことはあんまりなかったですね。でも、去年『魔法つかいプリキュア』さんと『Go!プリンセスプリキュア』さんと一緒に映画をやらせていただいた時に感じた、先輩の圧倒的な力強さ。その姿が、私たちも一年間ここまで成長できるよう頑張ろう! という目標になっていました。私たちも先輩たちを越えていきたかったし、後輩のみなさんもそう思ってくれたらプリキュアの歴史が繋がっていく理由になるのかな? みたいな気持ちです。


――引坂さんは先輩たちの姿をどのように見ていましたか?

引坂
『まほプリ』と『プリアラ』のみなさん、収録を楽しんでいるのがすごく伝わってきました。

――では先輩のおふたりに質問です。放送当時『まほプリ』と『プリアラ』の座長としてどんな心境でしたか。

高橋
一番真ん中の座長だけれど、みらいだけに向き合わせてくれる空間作りをみなさんがして下さっていたんだなと感じます。そうやって周りの方が現場を作ってくださる安心感があったので、お芝居にだけ集中して、進むことができました。

美山
全く同じです。みんなの言葉にどれだけ救われたか……。みんなが私に「座長はこのセリフ何秒に言う?」ってまず聞いてくれるんです。だから私が座長なんだって思えるようになったというか、その言葉のひとつひとつのおかげで自信を持てました。

やっぱり決まってすぐ私が座長だなんて思えなくて、すごく大きな作品のなかのひとりだから、作品を引っ張るなんて私にできるのかなとか。自信を持てばいいのに「私で本当に良かったのかな?」って思っちゃったこともあって。それでもみんなが「加恋でいいんだよ」と支えてくれました。

『映画プリキュアドリームスターズ!』が終わった時も、見終わった後に「いちかが加恋で良かった」ってみんなが言ってくれたり、ファンの人からも「いちかちゃん可愛い」と言ってもらえた。その言葉を貰えた時に本当に救われたんです。だからメンバーやプリキュアを愛してくれるファンのみなさん、スタッフさんたちにいちかにしてもらえた、座長にしてもらえたと思っています。

▼最終回で共演したその心境は……!?

――本作はみなさんが主役を演じた『まほプリ』『プリアラ』『はぐプリ』が共演しますが、この3作品のTVシリーズの最終回では次の作品にバトンタッチ的な、次年度の主役と共演する物語が描かれました。

高橋
私が『ゴープリ』の最終回にお邪魔した時は本編後の1分~2分尺でした。

美山
私の代からですね。

高橋
『まほプリ』と『プリアラ』の時系列が繋がった!? みたいな噂を聞いたんですが、いちかちゃんが私たちの最終回に来てくれた時はひとりでお店を開いていたんですよ。それって、どこの時系列なんだろうって。いちかちゃんたちの間でいろんなことがあった後なのか、はたまたパラレル設定だったりするのか。想像する面白さがありました。

美山
妄想できるのが楽しいですよね。でも私、『まほプリ』の最終回に出演すると聞いてめっちゃ緊張したんです! で、終盤の放送を見ていたら、号泣ですよ、本当に……。仲間ってなんて素晴らしんだろうってすごく感動したんです。だから『まほプリ』の最終回に私が出ていいのかな、この感動はこの感動でファンの人にひとつの作品として楽しんでもらったほうがいいのでは? と思っていました。なのでそういうプレッシャーがありつつも、せっかくのバトンをちゃんと受け取らなきゃと頑張りました。

はなちゃんが『プリアラ』に来た時はいつもの感じというか、ヤパパが現場にいた! みたいな空気感だったと私は思っていて、だからすごいなって。

引坂
ヤパパとして参加させていただいた『プリアラ』に、今度は『はぐプリ』のはなちゃんとして参加でき嬉しかったです。

美山
あの日はヤパパを演じながら、はなちゃんも演じていたよね!

引坂
ヤパパからもバトンタッチされる豪華な話で、だからこそ自分のなかでバトンを受け取るんだ、次に繋げていくんだって気持ちがありました。これまで関わらせてもらった『プリアラ』の仲間のみなさんが見ているなか、私が次のバトンを繋ぐというのがなんて責任重大なんだろうって。なかなか緊張が止まらなかったですが、それも温かく見守っていただけました。


美山
これは引坂さんだからこそだよね。

――ここまでお話を聞かせてもらって、シリーズが違っても他のキャストさんとの交流はけっこう多そうですね。

高橋
今回集まった3人は年齢が近いから、というのもあるかも。

美山
歴代のプリキュアの方との交流の機会もけっこうありますよね

高橋
先代からのつながりもふくめて、仲の良い人ばっかりですね。

美山
高橋さんだと、キュアパルフェ役(キラ星シエル)の水瀬いのりちゃんもそうだよね。

高橋
いのりちゃんとは共演がとても多くて。あとひとつ前の世代で言うと、私はキュアマーメイド役(海藤みなみ)の浅野真澄さん原作の『それが声優!』で初めて主演をやらせてもらったこともあって、もう業界に引き抜いてもらった生みの親みたいな感覚もあります(笑)。

▼プリキュア声優の先輩から後輩へのアドバイスは?

――そんなキャスト同士の繋がりも深そうな本作ですが、みなさんがここは見て欲しいと思うところを教えてください。

高橋
『まほプリ』は現役感!(笑)。頑張りました! まだまだ彼女たちはプリキュアとして活躍している世代というか、『プリアラ』さんだと最終回終わってアフレコがすぐだったから期間が空いてないと思うんですが、私たちは結構空いちゃったのでちょっとドキドキしています。でもまだまだ現役だよっていうところを感じてください!

引坂
その流れで行くと私たちは新人感かな(笑)。温かい目で見ていただけたらなって思います。

美山
『プリアラ』は“個性をレッツ・ラ・まぜまぜ!”がテーマですが、またこの映画で個性が爆発しています。『はぐプリ』さんと絡むことによって、また新たな面が見られるところがあって、こういうこと言うキャラなんだ!? みたいなこの映画でしか見れない部分を楽しんでもらいたいです。

物語のほうでは、はなちゃんの根本ここにありみたいな、クローバーとの思い出がはなちゃんの心の一部になっていると思いました。この作品を見ることで、よりはなちゃんのことを好きになってほしいです。

引坂
ありがとうございます……!!

――ここで、プリキュア声優の先輩として高橋さんと美山さんから引坂さんにアドバイスするとしたらいかがですか?

高橋
プレッシャーもあると思うけれど、とにかく作品を大切に、大好きだっていう気持ちを忘れなければいいのかなって。そうしたら大丈夫です!

美山
引坂さんはすごい努力家だから、はなちゃんにピッタリだしそのまんまなんです。だから心配することは何もないというか。『映画プリキュアスーパースターズ!』のアフレコの時にずっと台本を読んでいて前日も寝れないくらいだったそうなんです。不安だと思いますが、そんなにいっぱい考えなくても充分はなちゃんだし、そんなに背負わなくても絶対についていきます!

引坂さんはムードメーカーでみんなを楽しませてくれる人だし、みんなが応援してくれていると思います。きっとそれに頼っていいんです。その分はなちゃんに集中して一年間やり切った! 楽しかった! と思えたら、それがこの一年間で大事なものを得る瞬間じゃないかなって思います。

――これから一年座長として走っていく引坂さんは、今の話を受けてどうでしょうか?

引坂
「自分には何ができるんだろう?」といつも考えています。おふたりが言ってくださったように周りのキャストのみなさんが支えてくださっているので、それに応えられるように一生懸命はなちゃんを演じていきます!